堀江貴文「多動力」は気づきの多い本でした。

堀江貴文氏の「多動力」は、私が紹介するまでもない、とてもメジャーな本ですが、多くの気付きのある本でした。

まず1つのことに1万時間取り組めば誰でも「100人に1人」の人材になれる。1万時間といのは、1日六時間やったと考えて五年。5年間1つの仕事を集中してやれば、その分野に長けた人材になれる。
そうやって3つの分野で1万時間取り組めば
「100人に1人」×「100人に1人」×「100人に1人」
=「10万人に1人」の人材になれる。

「この肩書きで一生食っていく」などと言っている人は、自分で自分のキャパシティを狭めてしまっているだけだと思う」


「完璧主義者」は何度もやり直し、1つの仕事にアリ地獄のようにハマってしまう。目指すべきは、完璧でなく、完了だ。

目の前の仕事をサクサク終わらせ、次に行く。そして前の仕事には戻らない。「完了主義者」こそ、大量のプロジェクトを動かすことができる。

準備が足りないからと足踏みをしていたらいつまでたっても満足いくものはできないのだ。やりたいと思ったら今すぐやってしまおう。


一度深くまでハマり、あっさりと次に移る。これからの時代はそうやって80点取れるものをいくつももっている人が強い。まずは、1つのことにサルのようにハマれ。


最低でも六時間は必ず寝るようにしている。
睡眠こそ人生を充実させるための最優先事項である。


あなたが多動になるための最大のハードルは「他人にどう見られるだろうか?」という感情だ。はっきり言おう。誰もあなたには興味がない。好きなように生きて思いっきり恥をかこう。


資産や資格なんていっそ捨ててしまおう。自分が持っているものを何とか生かそうとすることであなたの動きは遅くなる。手持ちのカードを捨て「やりたいこと」に最短距離で行こう。

手持ちのカードを生かそうと考えるのではなく、何をやりたいかをフラットに考えて、その際に必要なカードを集めればいいのだ。


何か具体的な目的のための手段として人生を送ってはいけない。
楽しむことだけがすべてなのだ。


好きなことを好きなだけやっていると、手元に何かが残っているのだ。
人は「おもしろい」「ワクワクする」と感じられれば、時間を忘れて目の前の体験に没入できる。
あまりにも物事にハマりすぎ、物事を面白がりすぎれば、人は「忘我」の境地に達して時間を忘れる。
周囲の人間が引くぐらいに無我夢中になり、熱狂的なまでに没入できる。
そうなればこっちのものだ。仕事に没頭し、遊びに没頭し、夢中になれさえすれば、目的なんておのずと達成される。結果はあとからついてくる。

子供はいつだって、目的なんて考えない。
楽しいから遊ぶ、おいしいから食べる、寝たいからねる。
常識や周りの目を気にすることなく、生きているから、驚くほど成長が速いのだ。
無我夢中になり、没頭するという大切なことをなおざりにし、頭でっかちに「目的」を定める。数字や業績を達成しようとする。
今生きている時間、この瞬間を楽しまず、ただ歯を食いしばって努力したところで、思うような成果なんて得られない。
今がすべてであり、「将来の夢」や「目標」なんて必要ない。


全体に通底するメッセージとしては、「目標を設定し、目標を達成するために我慢して頑張るのではなく、自分が心底楽しめるものに没頭すれば結果は後からついてくる」というものです。

ただし、「楽しい事だけいろいろやっていればよい」と勘違いしてはいけません。

「まずは1つのことにサルのようにはまれ。1つのことに1万時間とりくんで、その分野で長けた人材になれ」と説いています。

堀江氏はITベンチャーを起こして懸命に働き、IT業界の寵児と呼ばれるまでになったからこそ、その後はさまざまなプロジェクトが舞い込む立場になりました。まずは何かの分野で一流のレベルに達することに集中すべきです。

堀江氏がすごいのはその後です。1つの分野で成功してもその分野にこだわらず、活躍の分野を広げています。

このように1つの分野にしがみつかない考え方は、今後ますます重要になってくるでしょう。なぜなら、技術発展のスピードが速くなっているため、一度身に付けたスキルが10年もたたないうちに時代遅れになってしまうからです。「この肩書で一生食っていく」ということはできない時代なのです。

しかも人間の寿命は伸びており、人生100年時代とも呼ばれています。若い頃に身に付けたスキルにたよって一生いきて行こうとするのではなく、どこかの時点で全く新しい分野のスキルを学びなおす必要があります。

では学び直す分野をどうやって選べばよいか。堀江氏は「自分が心底楽しめるものに没頭せよ」と説いています。

どの分野が将来伸びるかを予想することはできません。であれば、「自分が楽しい事を選ぶ」というのは懸命な判断基準だと思います。

本書で堀江氏が提唱する行動原則は、一見奇をてらったように見えて実はこれからの時代に即して考え抜かれたものばかりです。

なお、本書にはマンガ版の「マンガで身につく 多動力 」も出ています。堀江氏がモデルの主人公が所属する会社のオフィスビルが磁場のゆがみからジャングルの中心に移動してしまい、、、というストーリー仕立てになっており、アレンジの完成度の高い作品です。


お読みいただきありがとうございました。
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