【英語留学格闘記68】人生初の外資企業入社面接開始!


本日は【英語留学格闘記】をお送りします。


☆TOEIC400からTOEIC935英検1級MBAを取得した作者の英語遍歴を公開中☆
~いままでのあらすじ~~~~~~~~~~~~~
社会人3年目に同期がロンドン勤務になったことをキッカケに英語学習を決意するもすぐに飽きて勉強をやめてしまう。
そしてとうとう英語とは関係のない部署へ転勤してしまう。この転勤をきっかけに英語学習を再開した。
血のにじむ努力の結果TOEIC815を獲得。
留学生候補公募になぜか合格し留学生候補として留学受験の勉強を開始。
リスニングに苦しめられながらも、音読とシャドーイングを繰り返し、
何とかTOEFL600(CBT換算250)オーバーをゲット。TOP10MBAに合格する。
MBAでの充実した2年間はあっという間に過ぎ去り、卒業の時を迎え帰国。
帰国後もノンネイティブを目指し英語学習を継続する。
手始めに英検1級を受験し1次2次とも見事一発合格!
そしてTOEICとの最後の決戦で935点獲得!!
しかし・・・・
MBAと英語力を活かす機会の無いモンモンとした日々を送っていたある日。ヘッドハンターから破格のオファーを受ける。
悩んだ結果面接を受ける決意をし、外資系企業に乗り込んだ!!
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面接先の外資系企業を訪問した私は応接室に案内され、面接相手のボスと対面に座りました。

ボスは持っていたレポートパッドを広げて私のレジュメを確認し、そして改めて私の顔を見ました。


ボスは「時間を取ってくれてありがとう。私がディレクターの○○です」と改めて自己紹介し、トランプを配るようにして名刺をこちらへ投げてきました。

日本企業同士で名刺交換する際には、お互いに向かい合って立ち、何度も頭を下げながらうやうやしい作法で交換しますが、外国企業での名刺交換はとてもフランクです。

なかにはこのボスのように、日本人からすればぶっきらぼうすぎる方法で名刺を渡す人もいます。

日本のビジネスマナーになれた外国人であれば、日本式の名刺交換をする場合が多いですが、このボスはまだ日本に来て間もないのでしょう。

私は日本式と外国式の中間の作法で自分の名刺を彼に渡しました。


いよいよ面接本番開始です。

ボス「素晴らしい会社にお勤めのようですが、今回転職を決意したのは何故ですか?」

新卒での就職活動では、志望動機と自己PRは面接で必ず聞かれる質問ですが、それは転職の場合も同様です。

特に、「今勤めている会社を何故やめようとしているのか」についてはポジティブな理由を準備しておくことが重要です。

間違っても、「今の上司が陰険なんです」とか、「今の職場の仕事がきついので楽な仕事をしたいんです」とかは言ってはいけません。

私はこのように答えました。

私「今の会社には満足しています。やりがいのある仕事を与えてくれましたし、私が高いパフォーマンスを出し続けたことを評価してくれ、MBA留学という機会まで与えてくれました。お陰で私は成長することができました。」

「しかし、日本企業は若い社員に高い責任と権限を与えるペースが遅いのです。今の会社では高く評価されていますので、何年か待っていればいずれは高い権限を与えられると思います。」

「しかし、私は時間を無駄にしたくないのです。今すぐに自分を成長させるにふさわしいポジションと仕事を提供してくれる企業があれば挑戦したいと考えています。」


このように答え、自分が有能で今の会社での評価が高いことや、しかもその立場に甘んじていないのだということを、かなりの誇張を交えてアピールしました。

この回答はボスにも好感触のようでした。

ボス「なるほど。当社では自分のアイデアでエキサイティングな仕事ができると思いますよ。でも仕事は忙しいし厳しいですよ。今の恵まれた安全な環境を捨てて後悔しませんか。」

私「リスクを取る覚悟はできています。MBAを取ったのはリスクのない人生を送るためでなく、リスクを取る能力を身につけるためです。」

ボス「当社では報酬は実績に連動します。結果的に今の会社にいたほうが収入が多かった、ということもあり得ますよ」

私「報酬がどうなろうが自分の責任であるほうが魅力的です。」

ボス「当社が日本から撤退する場合もあり得ます。その場合には、あなたの能力や仕事振りに関係なく解雇する場合もあり得ます。」

私「世の中に絶対はありません。今の会社がつぶれることもあります。あなたの会社が日本から撤退することもありえます。世界は不確実性に満ちていますが、私は自分がベストと信じる選択をしたいのです。」

このように、わざと転職の決意をくじくようなネガティブな質問をするのは、こちらの決意が本物かどうかを見ているのです。

ネガティブな質問に対し少しでも迷ったり、とまどったり、答えに詰まってしまうと「こいつは頼りないヤツだな。覚悟が中途半端だな。」と評価されてしまい、そこで終わってしまいます。


この後はこれまでの業務経験、今回応募したポジションに質問を連発で矢継ぎ早に出されました。

私は8割程度の質問には正確に答えましたが、残り2割については「分かりません。」と答えざるを得ませんでした。

8割程度という回答率が合格点なのかどうか分かりませんが、向こうの質問は大体終わったようでした。

ボス「色々と答えてくれてありがとうございました。そちらから何か質問はありませんか?」

面接ではこの「質問はありませんか?」に対し、ちゃんと質問を用意しておくことが重要です。でないと会社に対し関心を持っていないとみなされてしまいます。


私の場合は、この会社の日本ビジネスについて聞きたいことが山ほどありました。
なにしろネットやメディアからは何の情報も得られなかったのですから。

今度はこっちが質問をして、この会社の日本ビジネスに対する姿勢や将来性を確認する番が来ました。

私「それでは2、3質問させてください。」

反撃開始です。


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