「FIREしようかな?」と迷っている人がFIREしてはいけない理由


最近"FIRE"という言葉が流行っています。ネット上のFIREをネタにする記事では、大抵、上のような写真が冒頭に貼られています。

"FIRE"とは、Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)の頭文字をとったもので、要するに、お金をためて定年前に仕事をリタイアする、というものです。

この言葉を聞いて、FIREに関心を持った人も少なくないと思います。だからこそ、最近やたらとメディアでFIREという言葉が使われるのでしょう。

しかし、FIREという言葉を知ってからはじめて早期退職に興味を持った、という人はFIREすべきでないと私は考えます。


なぜなら、実際にFIREした人の多くは、FIREするしか選択肢がなかった人たちだからです。
ブログ村のセミリタイヤランキングに並んでいる方々の記事を読むと、職場環境がひどすぎて精神的に追い詰められ、仕事を辞めるか心身を病んでしまうかのどちらかしかなかった、という方々がたくさんおられます。

もしくは、職場環境は普通でも、ご自身の性格・人間性が繊細過ぎて、組織の中で様々なタイプの人間と仕事をしていくのが苦しくてたまらなかった、という方もおられます。

このような方々にとって、「FIREしようかな?どうしようかな?」というのは贅沢の悩み以外の何物でもありません。

彼らには、FIREするという選択肢しかなかったからです。


だから、「FIREしようかな?どうしようかな?」程度の方々は、FIREする必要はない、すべきではない、というのが私の考えです。

私といえば、若かったころは仕事・勉強に励んでステップアップしていくのが楽しかったです。英語学習に励み、企業派遣生としてMBA留学させてもらい、外資へ転職して、英語などの専門能力に磨きをかける、という「意識高い系サラリーマン」を地で行くような青春時代を過ごしました。

中堅社員の後半に達した今の私は、サラリーマンとしての先は見えていますが、自分の能力と経験で会社・社会に貢献できるうちはそうしてもいいかなと思っています。

FIRE系ブロガーの人々による社畜煽り、例えば「社畜どもは、会社にこき使われて、所得税をたっぷり払わされ、わずかな余暇の時間は仕事でたまったストレス・鬱憤を解消するだけで終わり、そしてまた仕事」という煽りには、「確かにそういう面もあるなあ」と認めざるを得ない部分もあります。

しかし、自分のスキルが社会に通用し相応の対価を得て、相応な金額の税金を社会に納めているということは、かなりの自己満足感を与えてくれます。

(こんなことで自己満足すること自体が、私が「資本家に洗脳された社畜」の証拠なのかもしれませんが・・・)

たぶん私は、定年までサラリーマンを続けた後、悠々自適な老後、という普通のコースをたどるのだと思います。


お読みいただきありがとうございました。
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