英語学習の過程にはさまざまなハードルが待ち受けています。私も英語学習を続ける途中で様々な壁にぶつかりましたが、最もきつかったのは、一番最初のハードルでした。
一番最初のハードルとは、「英語学習を習慣化する」というハードルです。このハードルを越えることができれば、その後に待ち構えるTOEIC700の壁、800の壁、900の壁、実際の英会話の壁などは取るに足らないものです。
今回は、最初のハードルである英語学習を続けるための8つの習慣を紹介します。
1.教材を常に持ち歩く
英語学習を決意した人にまず行なってほしいのは、携帯オーディオに英語教材を録音することです。ICレコーダー、MP3プレーヤーなど、携帯オーディオには様々なものがあります。自由にフレーズごとに区切ることができるICレコーダーがお勧めですが、自分が気に入って使っているものでもよいでしょう。携帯オーディオを常に持ち歩き、少しでも時間があったら英語を聴きましょう。電車やバスに乗っている時、順番を待っている時、歩いている時など、細切れ時間は結構たくさんあるものです。細切れ時間を有効活用すると一日にリスニングできる量は驚くほど多いものになります。
2.朝勉強する
一日が始まったら、できるだけ早いうちに、できれば朝一番に、英語学習をやってしまいましょう。一日のうちには様々な予想外なことが起きます。急に飲みに誘われたり、予想外に仕事が忙しくなったり、その他急用ができたりします。夜に英語学習をしようと計画をたてていたとしても、このような予想外なイベントが起きた場合に一気に計画が狂ってしまいます。「今日こそは本当に勉強しようと思っていたんだけど、急用ができてできなかった。」ということになってしまいます。
朝起きた直後は、予想外の出来事が起きる可能性は低いですが、これが、昼、午後、夕方、夜、となるにつれて、あなたの時間を奪う予想外のイベントが発生する可能性が高まるのです。
「予想外のイベントが起きるものだ」と想定しておき、朝一番にあなたにとって一番重要な事を終わらせてしまいましょう。
朝の何時に、何処で、何を勉強するかを決めてしまい、毎日そのルーチンを守りましょう。そうすれば、何も考えることなく毎日規則正しく学習を継続することができます。
3.記録する
学習記録をつけましょう。学習したテキスト名、何ページから何ページまで学習したか、そして、勉強した時間を書きましょう。どのような形式で記録を付けるかは自由です。自分の好きなように記録していきましょう。
不思議なことに、ただ記録するだけで、勉強に対するモチベーションが上がります。勉強する気になれない時も、この記録ノートを見るだけで、やる気が復活します。
私は、MBAを受験することが決まってから、毎日学習記録をつけました。TOEFLやGMAT、エッセイ書きの記録を毎日つけていきました。志望校から合格通知を受け取るまで、毎日記録しました。今ではこの記録ノートは大切な記念品です。
4.誰かと一緒に学習する
一人で学習するよりも、誰かと一緒に協力したり、競争したりしながら学習するほうが、学習を続けることができます。身近の知人・友人の中に英語学習をしている人がいないか探してみましょう。ネット上で英語学習者を探すこともできます。ツイッターでは#twinglishというハッシュ・タグを付けて英語でつぶやいている人がたくさんいます。これは、「Twitter で英語をつぶやいてみる」の著者である石原真弓氏の呼びかけによって始まったものです。たくさんの人が英語を学習しているのを見ると、英語学習の意欲を持ち続けることができます。5.やる気になる文章、ポスターなどを毎日見る
「英語を勉強しよう!」と一度でも思ったのであれば、何かきっかけがあったはずです。英語を使って活躍している人にあこがれているのなら、その写真や、その人の言葉を部屋の壁に貼ったり、手帳に貼ったりして、毎日見ましょう。6.それでも続けられない場合は、学習の障害を物理的に排除する
英語学習をどうしても続けられない時があります。そのような時は、何かがあなたの学習を邪魔しているのです。その邪魔を取り除きましょう。携帯オーディオで英語教材をリスニングしようとしても、つい音楽の方を聴いてしまう、という人は携帯オーディオから英語教材以外のファイルを消しましょう。
なんとなくテレビを見てしまう、という人はテレビを捨てるか片付けてしまいましょう。
このようにして、英語学習の障害となっているものを物理的に排除してしまいましょう。
7.1週間だけ英語漬けになってみる
「これから毎日、何年間も英語を勉強しないといけない」と考えるから、長続きしないのかもしれません。遠い将来までずっと続けないといけないと考えてしまうと気が遠くなってしまい、「無理だ・・・」と挫折してしまうのです。そのような人は「とりあえず一週間だけ英語漬けになってみよう。その後は英語学習をやめたくなったらやめよう」と考えて見ましょう。そして一週間だけ頑張ってみましょう。そして一週間勉強してみると、いつの間にか勉強が習慣化されて、英語学習が苦にならなくなります。仮に一週間後にやめたくなったら、やめてしまってもかまいません。しばらくしてまた英語学習の意欲が復活したら、また一週間だけ頑張ってみましょう。これを繰り返していれば、英語学習が習慣化される日がいつか来るでしょう。
8.英語学習が続かなかったとしても自分を責めない
上の7つの習慣を試しても、英語学習が続かないかもしれません。そんな時は自分の怠惰を責めてしまいがちですが、自分を責める必要はありません。私の場合は、大学時代の4年間と社会人になってから最初の2年間、なんと合計6年間も、英語学習を始めてはやめ、始めてはやめ、を繰り返していました。そして社会人3年目に同期入社の友人が海外勤務になったのをきっかけに、猛烈に英語学習を続けました。今思えば、英語学習を挫折し続けた6年間は、その後猛烈に学習するための準備期間だったのかもしれません。
英語学習を決意して、しばらく頑張った自分をほめましょう。そして、「また次頑張ろう」と前向きにとらえて、再び英語学習に対する意欲が復活するのを待ちましょう。
以上が私の実体験を基にした、「英語学習を続けるための8つの習慣」です。ご参考になりましたら幸いです。
←お読みいただいた後のクリックありがとうございます!励みになります!
コメント
コメントを投稿