「アジャイル」という言葉があります。システム開発業界での概念だそうです。
従来のシステム開発では、半年かけて完璧なシステム仕様書を書き、1年かけて仕様書通りのシステムを作ります。こんな遅いスピード感では、モバゲー業界など、常に戦略を練り直しシステムを変更する業界では通用しません。1年後に完成した頃には、そのシステムは時代遅れになってしまいます。開発途中でお役御免となり開発中止ということにもなりかねません。
そこで発明されたのが、アジャイルという概念です。アジャイルでは、はじめから完璧な仕様書を書いたりしません。最低限必要な機能だけを搭載する仕様書を書き、最初の2週間でとりあえずのシステムを作ってしまいます。
そして、システムのユーザーからフィードバックを受け取り、2週間後にはバージョン2.0をリリースします。1年間、つまり52週間あれば、26回新バージョンをリリースできるというわけです。
1年かけて構築したシステムver1.0と、26回バージョンアップしたシステム、どちらがユーザーにとって使い勝手が良いかは自明です。
アジャイルという考え方は、システム開発だけでなく、仕事全般に応用することができます。早い段階でいったん完成させ、改良修正を繰り返すという方法です。
このやり方だと、完成の姿が関係者全員に明らかで、完成型がどのように改良されていくかも、細部に至るまで全員で完全に共有することができます。完成してみて「思っていたものと違う」といわれるリスクがありません。
また、プロジェクト途中での方向転換も簡単です。バージョンアップの方向性を修正するだけですみます。
重厚長大な仕事の仕方よりも、軽快で小回りの利く仕事の仕方がこれからは主流になっていくのではないでしょうか。
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