ノーベル化学賞、田中耕一氏に学ぶ失敗術


ノーベル化学賞を受賞した島津製作所の田中耕一氏を知らない人はいないと思います。しかし、田中氏が就職活動の際ソニーの入社試験を受けて落ちてしまったことは意外と知られていません。

ソニーを落ちた田中氏は教授の勧めで島津製作所を受け入社しました。その後島津製作所で化学畑の研究を担当し2002年にノーベル化学賞を受賞しました。

田中氏にとって、ソニーを落ちたことはよかったのでしょうか?悪かったでしょうか?答えは私たち他人には分かりません。田中氏本人にも分からないかもしれません。ソニーに入社して、今以上の大きな業績を残したか、そうでないかは誰にもわかりません。
 
理系の学生にとってソニーは憧れの企業です。ソニーを落ちたときの田中氏の落胆は相当大きかったことでしょう。しかし、その後田中氏は、島津製作所で大きな実績を出しました。

現在就職活動をしている方々は、第一志望の企業に受からないかもしれません。田中氏から学ぶべきことは、「失敗した後が大事」だということです。失敗した後がんばって、「あのとき失敗してよかった。あの失敗がなかったら今の自分がなかった」と思える生き方をすることです。第一志望に受からなくても、「あのとき落ちて良かった」と思えるくらいリカバリーすれば良いのです。

就職は人生の大きな転機の一つですが、それ以上に大きな転機は就職後にもいくつもやってきます。就職だけで人生が決定することはありません。

私が入社した会社は第一志望ではありませんでした。でも、入社した会社でMBA企業派遣生に選んでもらいました。第一志望の会社に入っていたら選ばれなかったかもしれません。

その後もベストの選択だけを繰り返してきたわけではありません。それでも今の自分には、ある程度満足しています。「もっと上手くやれたかもしれない」という思いもありますが、「まあ俺にして見れば上出来の方じゃないかな」とも思っています。

私にもあなたにも、まだまだこれからも人生の転機はやってくることでしょう。そこでベストの選択肢をつかみとることはできないかもしれません。それでも与えられた選択肢の中で自分なりのベストを尽くす。これが、自分の思い通りにいかない世の中で生きていくための方法のひとつです。


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