ペンス米副大統領、中国のついでにナイキも批判





ペンス副大統領が、演説で中国のついでにナイキを批判しました。

日経新聞「「かつてない監視国家」 米副大統領、中国を批判」

日経新聞からの抜粋

【ワシントン=永沢毅】ペンス米副大統領は24日、対中国政策についてワシントン市内で演説した。経済、軍事など多くの面で中国の挑発的な行動に改善がみられず「より攻撃的になっている」と述べ、行動の是正を要求した。6月から続く香港の大規模デモに関して「私たちは香港の人々とともにある」と擁護する姿勢を示し、中国政府に人権の尊重を求めた。

↓演説の英語オリジナルはこちらで読むことができます。
Remarks by Vice President Pence at the Frederic V. Malek Memorial Lecture


この演説の中で、私が注目した箇所を抜粋します。

But President Trump has been clear, as he said in his words, “The United States stands for liberty.” (Applause.) We respect the sovereignty of nations. But America expects Beijing to honor its commitments, and President Trump has repeatedly made it clear it would be much harder for us to make a trade deal if the authorities resort to the use of violence against protestors in Hong Kong. (Applause.)

(和訳)

トランプ大統領は「アメリカは自由を支持する」と明言してきた。我々は国家の主権を尊重する。しかしアメリカは中国政府が約束を守ることを期待する。香港の抗議する人々にたいし暴力を使うなら、米中貿易交渉を妥結するのはより難しくなると、 トランプ大統領は繰り返し明言してきた。


ペンス副大統領のこのコメントは「香港問題が平和に解決しない限りは、米中貿易交渉が妥結することはない」ということを意味します。

アメリカからのこのようなプレッシャーに屈して、中国政府が香港の抗議運動家に対し弱腰になるとは思えません。貿易摩擦は長期で続く可能性があります。



もう一点、一企業であるナイキを名指しで批判した箇所も要注目です

Nike promotes itself as a so called “social justice champion,” but when it comes to Hong Kong, it prefers checking its social conscience at the door. Nike stores in China actually removed their Houston Rockets merchandise from their shelves to join the Chinese government in protest against the Rockets general manager’s seven-word tweet, which read: “Fight for Freedom. Stand with Hong Kong.”

(和訳)

ナイキは、自分が社会正義の味方と自称している。しかし香港問題については、その社会的良心を放棄している。ヒューストン・ロケッツの幹部がツイッターに「自由ために戦おう。香港を応援します」と投稿したことに抗議する中国政府に同調し、ナイキの中国店舗はロケッツの商品を棚から撤去した。

ナイキにとって企業イメージは財産です。ブランドイメージを維持するために莫大なマーケティング投資を行なっています。ペンス副大統領の声明によって「香港の人の人権よりも金儲けを優先する会社」というイメージが定着してしまうと致命傷になりかねません。

人権問題をカードにして中国に揺さぶりをかけるのは、アメリカの常套手段です。今回もその一環ですが、リベラルで民主党よりのイメージがあるナイキにまで飛び火する形となりました。

この声明に対し、中国はどう対抗するでしょうか。ナイキはどう対応するでしょうか。注目されます。

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