ネズミが車を運転、ストレス減 propel




米国ヴァージニア州の研究チームは、ネズミに小さな車を運転させることでストレスが緩和されるという結果を得ました。

リッチモンド大学の研究室は、ネズミが運転するための車ROV(rat-operated vehicle)の操作方法を2グループのネズミたちに教え込みました。ROVはネズミが銅製のバーを押すと車が進む仕組みになっています。

ネズミたちはゴール地点まで車を運転すると、ご褒美としてフルーツループ ・シリアルを食べることが出来ます。

研究チーム代表者によると、研究室の通常のケージで育てられたグループよりも、梯子や玩具などがある「豊かな」環境で育てられたグループのネズミたちの方が、より運転が上手いそうです。また、より多く活動するネズミの方が、脳が時間と共に変化し、成長する能力である「神経可塑性」が高いということです。

研究チームは両グループの糞を分析しました。その結果、ストレスをコントロールするホルモンが増加していることが判明しました。

「運転でネズミたちは環境を支配しました。人間にとっても同様で、運転は自己効力感を高めることが出来ると言えるでしょう」

この研究は、鬱病等の精神的な病気を治療する上での手掛かりになると見られています。

「ストレスを軽減することで精神的な病気への耐久力を身につけることが可能になります」



意味が分かっていないネズミを車に乗せて操作させるとは、余計なストレスが掛かりそうだと思いましたが、実験結果は真逆でした。上手くドライブしてご褒美をもらえることで、ネズミも爽快感や達成感が得られるのでしょうか。研究チームの意向通りに、この結果が人間にも応用できると良いですね。

今日の英単語:propel

propelは運転などをして何かを前方に「進ませる」という意味です。物を前に押し出して進ませるニュアンスがあります。尚、ヘリコプターなどのpropeller「プロペラ」はpropelに名詞を作る接尾辞-erが付いたもので、「進ませるもの」という意味です。

ソース:https://www.upi.com/Odd_News/2019/10/24/Researchers-teach-rats-to-drive-find-out-it-reduces-stress/6581571937969/?sl=4
←お読みいただいた後のクリックありがとうございます!励みになります!


コメント