植田一三「英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現」だけで英検1級は十分




最近、英検1級2次のスピーチサンプルをブログでも紹介していますが、内容や英語表現がワンパターンになるのが気になり、本書を購入しました。

本書には、「経済」、「科学技術」、「政治・国際関係」、「環境」、「教育」、「医療」、「結婚・家庭」、「メディア」、「レジャー」に関する諸テーマについて、賛成と反対の両方の立場を主張する英語例文が掲載されています。

たとえば、"Free trade vs. Protectionism"(自由貿易と保護貿易の是非)というテーマでは、自由貿易賛成派の主張は、

Free trade promotes international trade, thus promoting the growth of the world economy.
(自由貿易は、国際貿易を促進し、国際経済の成長を促す。)

Free trade will expand the international market, thus dramatically increasing job opportunities.
(自由貿易が、国際市場を拡大し、雇用の機会を大幅に増やす。)

一方、自由貿易反対派の主張は、

Free trade will undermine less competitive industries in developing countries, thus exacerbating income disparity.
(自由貿易は、競争力のない発展途上国の産業を弱体化させ、所得格差が拡大する。)


このような感じです。

英検1級一次試験やTOEFL、GMAT(MBA受験者のセンター試験のようなテスト)のエッセイや、英検1級二次試験のスピーチで出題されるトピックを、ほぼすべて網羅しています。本書の例文を音読して暗記すれば、どんなトピックが出ても対応できる力が身に付くでしょう。

英語例文を収録したCDもついているので、私はウォークマンに録音してリスニングやシャドーイングをしています。

(詳しくは過去記事「英語学習効果を10倍にする秘密兵器」をご参照ください。)

私がブログで公開する英検1級二次試験スピーチサンプルが、今後本書のパクリにならないよう気をつける必要があります。本書の例文をそのまま自分のスピーチサンプルに使うのではなく、本書で身につけた実力を土台として、自分自身の主張を考え、自分自身で英語表現を考えることを通して、さらに英語での意見発信能力を高めたいと思います。



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