熊と狼の同居を知らず、市民権得られず canton



30年間スイスで暮らしているイタリア人の男性は、不当な理由で市民権を付与されませんでした。

男性は地理的・文化的知識が不十分であり、社会に融合できていないという理由で市民権を獲得できませんでした。しかし、裁判所によると「基準を重要視し過ぎており、男性が受けた質問の中には細か過ぎるものもあった」ということです。

例えば、男性は、地元の動物園でクマとオオカミが同じ囲いの中で飼育されていることを知りませんでした。

シュヴィーツ州の中心部アルトの当局は、男性が何年間も小さな会社を経営しており、近隣住民と頻繁に交流があるということを考慮に入れるべきだとしています。

市民権獲得のため面接の際、男性は緊張しており、面接官は男性に対してある種の敵意を持っていたとされています。

出生や結婚などを含め、直接スイス人との血縁がない外国人が市民権を取得するには、少なくとも10年間はスイスに住むことが必要です。市民権を申告した人に犯罪歴があれば却下されます。

今回の男性は、過去に確定申告の際、イタリアの資産の申告漏れのために告発されましたが、検察官は不起訴としています。


市民権を付与されないにしても、もう少しまともな納得のいく理由がほしいですね。何十年もその土地に暮らしていても、動物に関心がなければ滅多に動物園へ行くこともないでしょう。そのことで、地域への理解が不十分だと判断されるのは非常に残念です。

今日の英単語:canton
スイスの「州」はcantonという単語で表されます。例えば、「チューリッヒ州」はthe canton of Zurichです。また、cantonにはフランスの「小郡」という意味もあります。countyという単語がイギリスやカナダでは「州」を意味し、アメリカでは「郡」を意味するのに似ていますね。

ソース:https://menafn.com/1099612335/Italian-unfairly-denied-Swiss-citizenship-after-30-year-residence

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