フランス政府は、コカインの使用ではコロナウイルスを防ぐことが出来ないという警告を発しました。
「コカインはコロナウイルス予防にはなりません」ー フランス連帯保健省は「コカインは中毒性薬物であり、深刻な有害事象や悪影響を引き起こします」と公式通知しました。
この警告は、政府のコロナウイルスに関するウェブページにリンクしたツイッター上のもので、保健省による偽情報への対策として投稿されました。
同様に「肌にアルコールや塩素をスプレーしても、体内に侵入したウイルスを消滅させることは出来ません」というものもあります。
他にも「コロナウイルスは蚊に媒介されません」「手指消毒剤は癌の原因にはなりません」等の投稿も見られます。
今回の警告は、インターネット上で拡散された「クラスAの薬物はコロナウイルスを消滅させる」というデマに対応するものです。
現在、コロナウイルスを巡る多くの都市伝説や陰謀説があります。
科学的に誤りであることが証明されているものの、有名なものに「コロナウイルスは武漢のレベル4研究所で作られた」という説があります。この説には「生物兵器として作られた」「作られたウイルスが事故で漏れた」という話が付随します。
専門家は、伝染病や災害は昔から陰謀論の温床だとしています。
「生存にかかわる出来事であるため、陰謀論はすぐに広がってしまうのです」「文献によると、人間が最も脅威に感じる危機は、目に見えない、新しい、理解できないものだということです」
しかしながら、現在フランスで1,400人以上の感染者が確認されているにも関わらず、騒ぎに動じない人々が世界記録樹立に挑戦する集会に参加しました。
青い服を着てフェイスペイントを施し、白い帽子をかぶり、漫画のキャラクター「スマーフ」に扮した3,500人近くが、ギネス記録を目指して集合したのです。
尚、フランス政府は1,000人以上の集会を禁じています。
参加者の1人は「心配する必要はないと判断しました。フランス人は世界記録の樹立を諦めなかったため、今、私たちが世界チャンピオンなのです」と話しています。
コロナウイルスに関しては、デマも含めて色々な情報が飛び交っています。デマを流して喜んだり、不安を煽って政治や宗教の思想に取り込もうとしたりと、人間としていかがなものかというような人々がいるのも、残念ながら事実です。冷静に情報の取捨選択を行うことが必要ですね。
今日の英単語:perturbed
perturbedという単語は、これから起こることや既に起こったことに対して「心配する」「かき乱す」という意味です。これに否定を表す接頭辞unが付いたunperturbedは「うろたえない」「落ち着いた」という意味になります。
ソース:https://www.msn.com/en-gb/news/offbeat/france-tells-citizens-cocaine-cannot-protect-against-coronavirus/ar-BB10XWu8
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