アニメで子供たちに新型コロナウイルスを説明 get one’s head around


新型コロナウイルスについて理解するのは大人にとっても難しいことですが、子供達にはもっと難しいことです。

なぜ友達に会えないのか、外で遊んではいけないのか、それを理解してもらうために、ナイジェリアの映画監督ニイ・アキンモラヤン氏が手掛けるアニメーションのモンスターが活躍します。

90秒間のアニメーションで、なぜ首都ラゴスでは学校が終わった後、家にいなければならないのかを説明しています。ラゴスでは3月23日から感染予防のため、人々が集まることは禁止されているのです。

物語にはフンケとハビーブという2人の姉弟が出てきます。家に居ることに退屈したハビーブは、こっそり抜け出して外でサッカーをしようとします。姉のフンケから外に行かないよう警告されますが、ハビーブは聞き入れません。しかし、ドアを開けたハビーブの目の前にモンスターが立ちはだかるのです。

高い興行収益を上げた映画"The Wedding Party 2"の監督として知られるアキンモラヤン氏は、ロックダウンについて5歳の息子に何度も説明しているうちに、この企画を思いついたと言います。

「息子がなかなか理解できない様子だったので、コロナウイルスは大きなモンスターのように見える、外に出ると捕まってしまうという物語を考えました」

このビデオを見た9歳の女の子は「男の子が家のドアを開けて、外にいるコロナウイルスのモンスターを見てドアを閉め、家の中に戻るシーンが気に入りました。今は外に出たり、どこかへ出掛けたりする時じゃないんだなと思いました」と話しています。

アキンモラヤン氏は、自身の制作会社を通してこのアニメーションを作りました。制作にあたり、10人のスタッフは自宅から作業を行いました。

ビデオは英語、イボ語、ヨルバ語、ハウサ語、フランス語、スワヒリ語で無料配信されています。また、地上波のテレビでも放送されています。

ナイジェリアでは、これまでに大統領首席補佐官のケースを含む627件の感染と21件の死亡が確認されています。



確かに幼い子供に現状を理解してもらうのは難しいですね。分かり易く物語にして伝えることで、朧げながらも理解してくれて身を守ってくれれば、それに越したことはありません。子供たちを守るために、子供たち自身にも理解を深めてもらうことが必要ですね。

今日の英単語:get one’s head around
get one’s head aroundは、少し難しい事柄や分かりにくいことを「理解する」という意味です。recognizeやmake outなどと置き換えることが出来ます。日本語にも「頭が回る」という、このイディオムと似た表現がありますね。

ソース:https://jp.reuters.com/article/us-health-coronavirus-nigeria-animation-idUSKBN2221O2

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