突然ですが、あなたが所属している組織に問題はありますか?
おそらく全員が「ある」と答えるでしょう。
組織の問題点として、よくありがちなのは、
の2つです。
これらの解決策としてやりがちなのが、
一見合理的な解決方法ですが、上手くいかないことのほうが多いようです。
なぜなら、
2部署を合併する時には、どちらかの部署の部門長が、統合後の部署のトップとなります。
当然、トップでなくなった人は面白くありません。外資の場合、こういう目にあった人はプイッと辞めてしまいます。
この人が優秀で、会社に留まって欲しい場合、会社は報酬アップや新しいポストを与えなければなりません。それでもわだかまりは残ります。
また、「機能のモレ」をなくすために新しい部署を作った場合、既存の部署と新しい部署の間で、利害関係の対立が発生します。
そもそも既存部署の動きが悪いから、新部署が作られたわけで、既存部署からすると新部署は自分たちを脅かす存在です。
新しい部署が存在意義を認めてもらいたくて張り切るほど、既存部署の疑心暗鬼は高まります。
そしてありがちなのは、新部署と既存部署で機能がダブる部分が出ることです。
こうなると、既存部署は「領空侵犯された」と感じます。
部署間の仲が悪くなると、組織全体の機能が低下します。
このように、組織の問題を解決するために組織図をいじり回すのは、あまり賢明なことではないのです。
機能がダブっているのなら、あえてそのダブりを残して、部署間の連携やバックアップをスムーズにやる練習をする方が効果的です。
機能がモレがあるのなら、どこかの既存部署にその仕事を引き受けてもらい、そのために必要なら人や予算を増やしてあげる、という手当が適切です。
組織というのは、モレやダブりのない綺麗な組織図を作れば上手く機能する、というような単純なものではありません。
人の性格や、人と人との相性、歴史的経緯も含めて、今の組織の現状があり、その現状は全ての要素が反映された均衡点なのです。
この均衡点を、生半可な理屈だけでいじってしまうと、大抵の場合は当初想定していなかった副作用が生じます。
そして、副作用を解消するために、また組織をいじる、なんてことを繰り返していると、現場は混乱し「お偉いさんは何やってんだ!」と退職者が相次ぎ、組織がどうのこうと言っていられる状況でなくなり、という負のスパイラルに突入します。
完璧な人間がいないように、完璧な家族なんてものはありません。そして、完璧な組織なんてものもありません。
特に、外部環境が目まぐるしく変化する現在では、「組織図が外部環境に完璧に対応している」などという状況は皆無です。
環境が変わるたびに組織図を書き換え直し続けることにもなりかねません。
という言葉があります。
「大国を治めるのは、小魚を煮るのと同じで、あまりかき回してはいけない」
という意味です。
組織をいじるよりも、「現状に組織図が対応できてない中、自分がどう動けば組織の弱点をカバーできるだろうか」と考えて行動できる人材を育てる方が賢明です。
そういう人がある程度の人数いれば、組織図は大まかであっても組織は機能します。
私の会社ふくめ、そんな組織はなかなかありませんが。。。
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おそらく全員が「ある」と答えるでしょう。
組織の問題点として、よくありがちなのは、
- 「あの部署とこの部署の機能が重複している」という「機能のダブり」
- 「この仕事を引き受ける部署がない」という「機能のモレ」
の2つです。
これらの解決策としてやりがちなのが、
- 「機能のダブり」を解消するため、ダブってる2部署を合併させる
- 「機能のモレ」をなくすため、新しい部署を作る
一見合理的な解決方法ですが、上手くいかないことのほうが多いようです。
なぜなら、
2部署を合併する時には、どちらかの部署の部門長が、統合後の部署のトップとなります。
当然、トップでなくなった人は面白くありません。外資の場合、こういう目にあった人はプイッと辞めてしまいます。
この人が優秀で、会社に留まって欲しい場合、会社は報酬アップや新しいポストを与えなければなりません。それでもわだかまりは残ります。
また、「機能のモレ」をなくすために新しい部署を作った場合、既存の部署と新しい部署の間で、利害関係の対立が発生します。
そもそも既存部署の動きが悪いから、新部署が作られたわけで、既存部署からすると新部署は自分たちを脅かす存在です。
新しい部署が存在意義を認めてもらいたくて張り切るほど、既存部署の疑心暗鬼は高まります。
そしてありがちなのは、新部署と既存部署で機能がダブる部分が出ることです。
こうなると、既存部署は「領空侵犯された」と感じます。
部署間の仲が悪くなると、組織全体の機能が低下します。
このように、組織の問題を解決するために組織図をいじり回すのは、あまり賢明なことではないのです。
機能がダブっているのなら、あえてそのダブりを残して、部署間の連携やバックアップをスムーズにやる練習をする方が効果的です。
機能がモレがあるのなら、どこかの既存部署にその仕事を引き受けてもらい、そのために必要なら人や予算を増やしてあげる、という手当が適切です。
組織というのは、モレやダブりのない綺麗な組織図を作れば上手く機能する、というような単純なものではありません。
人の性格や、人と人との相性、歴史的経緯も含めて、今の組織の現状があり、その現状は全ての要素が反映された均衡点なのです。
この均衡点を、生半可な理屈だけでいじってしまうと、大抵の場合は当初想定していなかった副作用が生じます。
そして、副作用を解消するために、また組織をいじる、なんてことを繰り返していると、現場は混乱し「お偉いさんは何やってんだ!」と退職者が相次ぎ、組織がどうのこうと言っていられる状況でなくなり、という負のスパイラルに突入します。
完璧な人間がいないように、完璧な家族なんてものはありません。そして、完璧な組織なんてものもありません。
特に、外部環境が目まぐるしく変化する現在では、「組織図が外部環境に完璧に対応している」などという状況は皆無です。
環境が変わるたびに組織図を書き換え直し続けることにもなりかねません。
「大国を治むるは、小鮮を烹(煮)るが若し」
「大国を治めるのは、小魚を煮るのと同じで、あまりかき回してはいけない」
という意味です。
組織をいじるよりも、「現状に組織図が対応できてない中、自分がどう動けば組織の弱点をカバーできるだろうか」と考えて行動できる人材を育てる方が賢明です。
そういう人がある程度の人数いれば、組織図は大まかであっても組織は機能します。
私の会社ふくめ、そんな組織はなかなかありませんが。。。
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