スーパーマーケットの卵を孵す in the back of one’s mind



今回はこちらの記事を紹介します。

イギリスに住む女性は、スーパーマーケットで購入した卵を孵化させ、誕生した3羽のアヒルに「ビープ」「ピープ」「ミープ」と名付けました。

29歳の女性は、自宅待機中に何か出来ることを探していました。

別の女性がウズラの卵を孵化させたというビデオを見て、同じようなことをしようとスーパーマーケットでアヒルの卵を購入しました。

卵を約1か月間あたためたところ、何か音がして、卵の中からふわふわのアヒルが殻を破り始めました。

女性はその時の様子を「とても興奮しました。でも、心のどこかに、スーパーマーケットの卵だということが引っかかっていました」と話しています。

「卵は集められ、配達トラックの上で乱暴に扱われ、ガタガタと台車に乗せられて、棚に置かれ、沢山の人の手に取られては戻されています。無事に孵らないかもしれないと思いました」

心配をよそに、無事に「ビープ」「ピープ」「ミープ」の3羽が孵化しました。女性曰く「とても幸せな人生」を3羽はペットとして生きて行きます。

スーパーマーケットの広報によると、有精卵は安全に食べることが出来、孵化しない限り、無精卵と区別がつかないということです。

「アヒルの性別を見分けるのは難しいことで有名です」「極めて稀なことですが、オスがメスの中に混じっていたのだと考えられます」「また、野生のアヒルが農場のアヒルと接触した例もありますが、こちらもごく稀です」

卵を生産した農家によると、今回の女性の経験は大変珍しいことだそうです。

「女性は偉業を達成しました。不可能ではありませんが、卵として売られていたアヒルが孵化するのは非常に僅かな可能性です」

一方、女性は今回の経験を「大変素晴らしいものだ」としながらも、「もう1度やろうとは思わない」としています。

「卵を孵そうと思ったのは、自宅待機中だからです。アヒルたちが1日中私の世話を必要としなくなるまで育て上げる時間があるからです」「通常では不可能であり、アヒルたちにとっても、育てられるのに適切な環境ではありません」


よく無事に孵化させることが出来ましたね。また、孵化させるだけでも大変だと思いますが、3羽のヒナを育てるというのも大仕事です。時間があるこの時期だからこそ出来る偉業ですね。余談ですが、昔読んだ「動物のお医者さん」に、主人公の家の近所で飼われているニワトリたちが、数年前に「有精卵のパックの状態でやって来た」というエピソードがあったのを思い出しました。

今日の英単語:in the back of one’s mind
in the back of one’s mindは直訳すると「心の後ろに」ですが、「心のどこかで」「心の片隅に」という意味です。なるべく考えないようにしているけれども、心の奥底では考えている、というようなニュアンスもあります。類似の表現にin the back of one’s head「頭のどこかで」があります。

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