ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」



30年前くらいに出版された、アイデア作成方法本の古典です。

この本を買うのはこれで3回目くらいです。

100ページにも満たない短い本なので、一度買って読むと、内容をマスターした気分になって、もう読まないだろうと思い捨てたり売ったりするのですが、その後アイデア出しに苦労するときになって、また読みたくなる本です。

この本はアイデア創造の方法が書いてあります。

私にとって新鮮だったのは、

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

という主張です。

「まったく新しいアイデア」と言ったりするが、「実はアイデアというのは、既存の情報を新しい角度から組み合わせただけのものである」とこの本は主張しています。


そして、「アイデアの作成はフォード車の製造と同じように一定の明確な過程である」というのも意外でした。

「すばらしいアイデアというのは才能ある人が魔法のように思いつくもの」というイメージが、私にはありましたが、「アイデアの作成は技術であって、この技術は修練によって習得可能」というメッセージには勇気付けられました。

そして、そのアイデアの作られる全過程とは、

1、データ(資料)集め
2、データの咀嚼
3、データの組み合わせ
4、ユーレカ(発見した!)の瞬間
5、アイデアのチェック

の5段階です。

何かアイデアを思いつきたいときに、まずやるのが資料集めであるということを知るだけでもかなり有益でした。

この本の解説を書いている竹内均氏は、280冊の本を書いたらしいのですが、この「アイデアのつくり方」と原理的に同じ方法で本を書いたようです。

またこの竹内均氏の解説の最終段落での指摘が秀逸です。
「最後に一つ、重要な注意事項がある。それは方法論や道具に凝ることなく、直ちに仕事を始めよということである。」

情報整理術や、そのためのツールに凝ってしまいがちな私にとって耳の痛い言葉です。

がんばろっと。

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