【書評】アル ライズ/ジャック トラウト「勝ち馬に乗る! やりたいことより稼げること」


アル ライズ/ジャック トラウト著「勝ち馬に乗る! やりたいことより稼げること」を読みました。この本は私の考え方とは違ったことを主張していましたが、とても面白く読めました。

私は、自分が達成したい目標を定め、目標達成のために何をする必要があるかを考え、日々そのTODOを実践する、ことが重要だと考え、それを実践してきました。

しかし、この本は、
「夢を手放し、目を見開くことが重要」
「自分の夢は実現しない。自分の夢(目標)に固執するのでなく、目の前に現れたチャンスを捉えること」
「キャリア・プランは意味のない練習である」
「大事なのは、馬(チャンス)が現れた時に、すべてを捨てる覚悟を持つこと」
「前線の馬(これから伸びる分野)を探す。自分のしたいことは関係ない。」
「自分だけの力に頼り過ぎない。他人に上手く乗る。」
「会社では、トップに自分を知ってもらわなければ意味がない。海外勤務など、トップの視界から外れる仕事はしない」

などなど、「自分の能力を高めることや自分の興味を追求することにこだわるのでなく、自分の外にあるチャンスやこれから成功する他人に乗っかること」を推奨しています。

私は自分の能力を高め、その能力を使って仕事で成果を挙げることによって自分の価値を高めていきたいと考えていますが、この本によると、「自分の価値を高める」という考えにこだわること自体間違いという事になってしまいます。

この本に全面的に賛成するわけではないのですが、とても参考になった点もありました。

私のような自己研鑽を重視するタイプの人間は、他人に頼らず何でも自分でやってしまおうとしてしまいがちです。

多くの先人が書籍などで、他人の力を使うことで相乗効果が生まれることを説いていますが、そのような他人と協力するところは読み飛ばし、その人がどんな努力をしてどんな能力を身につけたかに興味が向いてしまいがちです。

しかし、自分一人だけでできることには限界があります。「自分以外の周囲の力を利用する」という重要なノウハウだけに特化して説明しているこの本は、独りよがりになりがちな私にとってとても新鮮でした。

勝ち馬に乗るにしても、乗るためには能力を求められるわけで、自己研鑽は必要だと思うのですが、これまでに身につけた能力や仕事上の実績に固執しすぎ、大きなチャンスを逃すことがないようにしないといけないな、と考えました。



目次
  • ピール牧師は間違っている
  • 「ねぇ、パパ、五〇〇〇万ドルちょうだい」
  • 穴馬
  • 対抗馬
  • 本命
  • 会社の馬
  • 商品の馬
  • アイデアの馬
  • 他人という馬
  • パートナーという馬
  • 配偶者の馬
  • 家族の馬
  • 馬を替える
  • もう言い訳はやめよう

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