子供の数を上回るペットの数 pamper


今日は英語ニュースで単語力UPをお送りします。

今回のニュースはこちらです。
https://www.foxnews.com/lifestyle/more-pets-than-children-taiwan-birthrate-drops

台湾の台北市では、近頃、ベビーカーに乗っている人間の赤ちゃんのように、ストローラーで運ばれる犬が見られます。

この台湾の首都で、犬用のストローラーは一般的になって来ています。その理由として、地下鉄にペットを乗せる時は運搬用のカゴ等に入れなければならないことと、現在の台湾では、出生率低下に伴い、ペットの数が子供の数を上回っていることの2点が挙げられます。

ある台湾在住の人物は「台湾の犬は甘やかされ、とても大切に世話をされています。見せびらかすためのアクセサリーにもなり得るため、持ち運びやすい犬種の方がより好まれます」と話しています。

当局によると、台湾のペットの数は300万ほどで、14歳以下の子供の数を上回っています。

台湾では、2016年から2019年にかけて、出生率が6%低下しています。

出生率低下の背景には、婚外子を持つことへの社会的圧力に加え、低賃金と産休期間の短さがあるという指摘もあります。

このような現象が起こっているのは、台湾だけではありません。日本でも2003年から、ペットの数が子供の数を上回る勢いで増加しています。アメリカにおいてさえも、18歳以下の人口が7,300万人であるのに対し、犬や猫の数は1億3,500万であるとされています。

台湾でペットの数が増えているのは、偶然ではありません。国ではペットを飼うことが推奨されており、台北市にはペット歓迎のレストランやホテル等の施設があります。人口約270万人の台北市で、昨年はペット重視のサービス業が120以上も見られました。中には、人間用と同等の食材を使用した「グルメな」ペット用のメニューを提供するレストランもあります。

台北市は昨年、複数の「ペット歓迎」バス路線も導入しました。このバスでは、動物は紐でつなぐだけでよく、カゴに入れる必要はありません。

また、伝統的に人間の装飾品だった物が、台湾ではペットの物としても人気になりつつあります。例えば、レインコートやサングラス、靴下を身に着けた犬を見かけることは、決して珍しいことではないのです。


ソース中にも日本が出て来ますが、日本でもストローラーで運ばれる犬や、服を身に着けたペットを見かけます。少子化でペットを飼う人が増えるというのは、日本だけの現象ではなかったのですね。少子化、ペットの増加、今年は新型コロナウイルスもあり、今後社会はどのように変化して行くのでしょうか。

今日の英単語:pamper
pamperは「甘やかす」という意味です。欲しいものは何でも与える、非常に快適な環境を与える等、とても丁寧に面倒を見ることで「大事にしすぎる」というニュアンスもあります。spoilの類義語です。


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