逃げた犬、国境を越える take custody of


今日は英語ニュースで単語力UPをお送りします。

今回のニュースはこちらです。

カナダのニューブランズウィック州から逃げ出した犬が、国境を越えてアメリカに入国してしまいました。

越境したのは生後17か月のジャーマンシェパード「ダイアモンド」です。飼い主の女性が、夫と9歳の娘と共にホッケートーナメントに出かけている間、女性の父親に預けられていました。

父親がガレージのドアを開けたところ、ダイアモンドは止める間もなく走り去って行ったと言います。

約4時間留守にしていた女性は、フェイスブックに助けを求めて投稿しました。

犬が逃げたことを知って「泣いて、泣いて、泣きました。パニックでした」と話しています。

「携帯電話を手に持って、気が狂ったようにホテルの部屋を歩き回り、誰かが私の犬を見つけてくれることを祈っていました」

そうしているうちに、目撃情報が寄せられ始めました。情報は、ダイアモンドがフォートケントのインターナショナル・ブリッジを渡って米国メイン州に入り、ロンサムパイントレイルズというスキー場に向かっている、というものでした。

飼い主はメイン州セントジョンに住む友人に協力を依頼しました。その後、近隣住民のガレージに迷い込んでいたダイアモンドが無事に発見され、保護されたのです。

これで一件落着かに思われましたが、新たな問題が浮上しました。新型コロナウイルスによる国境封鎖のため、ダイアモンドを簡単に自宅に戻すことが出来なかったのです。

そこで、保護に協力してくれた友人にダイアモンドを国境まで連れて来てもらい、手渡してもらうことにしました。国境閉鎖中の現在でも、犬が国境を越えることは許されています。

こうして、飼い主一家はダイアモンドと再会することが出来ました。

「ダイアモンドはとても良い犬です。誰とでも遊ぶことが好きで、人を守りたがります。家から逃げ出した理由は、私の9歳の娘を探しに出かけたのだと確信しています」


犬が逃げ出すというのはよくあることですが、国境を越えてしまうとは壮大な逃走劇ですね。しかも、新型コロナウイルスで封鎖中の国境とは…。無事に見つかって、戻って来れたことが奇跡的です。飼い主の方、協力者の方々は本当にお疲れ様でした。

今日の英単語:take custody of~
custodyには「保護」や「拘留」等の意味があります。よくニュースなどではtake into custody「拘留する」という表現を目にしますが、今回のソース中にあるtake custody of~は「~を保管する」「~を預かっておく」という意味です。


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