28年前に諦めたジャケット letterman jacket

今日は英語ニュースで単語力UPをお送りします。

今回のニュースはこちらです。

米国アリゾナ州の男性は、1990年代に、母校のロゴが入ったジャケットを諦めました。代金が支払えなかったのです。

男性は1994年にスコッツデールにある高校を卒業しました。フットボールの学校代表選手であったため、母校のジャケットを注文していました。ですが、男性の母親には代金を支払う余裕がなく、出来上がったジャケットを受け取ることはありませんでした。

男性は「母はいつも私たちに全てを持たせたがりました。でも、あの時期に全てを得ることは不可能でした」と語っています。

出来上がったジャケットを直接見たことがなかった男性の元に、ある日、兄から電話がかかって来ました。兄はリサイクルショップで買い物をしていました。

「兄から電話で『1994年の高校に同じ名前の生徒がいたか?』と聞かれて『俺だけだよ』と答えました。すると『お前のジャケットの写真を送ったよ』と言われ、とても信じられませんでした」

兄は25ドル(約2,800円)でジャケットを購入しました。1990年代には300ドルから400ドル(約34,000円から46,000円)だったジャケットは、大幅に値下がりしていました。

ジャケットの発見は、2012年に亡くなった2人の母親からのサインではないか、と兄は話しています。

「母は『もし私が死んだらサインを送るよ』と言っていました。今回のことはそのサインです!」


28年もの時を経て手に入れたジャケット、喜びもひとしおだったのではないでしょうか。一生の宝物ですね。本当に亡くなった母親が巡り合わせてくれたのかもしれません。それにしても、お兄さんは、店でたまたま見かけたジャケットが弟のものだとよく気が付きましたね。兄弟仲の良さが伺えます。

今日の英単語:letterman jacket
letter manは高校や大学で、スポーツ等で活躍して母校の頭文字を身に着けることが許された優秀な人物を指します。letter「頭文字」+ man「人」という構成です。letterman jacketとは、学校の頭文字をあしらったジャケットのことで、日本では「スタジアムジャンパー(スタジャン)」として知られているタイプのジャケットです。尚、スタジアムジャンパーは和製英語だそうです。


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