【英語留学格闘記59】英検1級二次試験面接、スピーチ終了→質疑応答開始!


本日は【英語留学格闘記】をお送りします。



☆TOEIC400からTOEIC935英検1級MBAを取得した作者の英語遍歴を公開中☆
~いままでのあらすじ~~~~~~~~~~~~~
社会人3年目に同期がロンドン勤務になったことをキッカケに英語学習を決意するもすぐに飽きて勉強をやめてしまう。
そしてとうとう英語とは関係のない部署へ転勤してしまう。この転勤をきっかけに英語学習を再開した。
血のにじむ努力の結果TOEIC815を獲得。
留学生候補公募になぜか合格し留学生候補として留学受験の勉強を開始。
リスニングに苦しめられながらも、音読とシャドーイングを繰り返し、
何とかTOEFL600(CBT換算250)オーバーをゲット。TOP10MBAに合格する。
MBAでの充実した2年間はあっという間に過ぎ去り、卒業の時を迎え帰国。
帰国後もノンネイティブを目指し英語学習を継続する。
手始めに英検1級1次を受験し見事合格!
2次試験の面接に挑むがスピーチで失敗!質疑応答での逆転を図る!!
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英検1級2次面接当日。

「企業の年功序列制は是か非か?」をテーマに選んでスピーチしたものの、
本番の緊張もあり全然ダメな出来でした。

私はスピーチ後の質疑応答での逆転を狙うべく、質疑応答に備えました。

面接官"... Thank you for your speech. Please let us ask some questions."

私"Sure..."

面 ”You said that firms should stop seniority based salary system. What do you think about senior workers? They may have problems.”
(年功序列賃金をやめるべきだとあなたは言うけど、それは高齢の労働者についてどう考えますか?彼らは問題を抱えるかもしれませんよ。)

いきなりキツイ質問!!

べつに全ての企業が年功序列制度を廃止すべきという訳じゃないのになあ・・・
いろんな会社があっていいんじゃないの・・・

とはいえ、最初のスピーチで私がとった立場は年功序列廃止論ですから、私は自分の立場にのっとって一貫したロジックを押し通さなければなりません。それがスピーチやディベートというものです。

私が思うに、スピーチやディベートとは何かを理解せずに、英語の勉強だけで英検1級2次面接に望むと失敗する可能性が高いのではないでしょうか。

複雑で変化の激しい世の中で、全ての事象に対して曖昧さのない完全に明確な自分の意見を持つことはほぼ不可能です。

しかし、スピーチやディベートでは、多少ネタでも良いから自分の明確な意見を持つ。あるいは持っているフリをすることが重要です。

このへんのことは日本の義務教育では教えていないことです。「自分の考えを正直に話す」ことが良い事だとされています。それでは感情を吐露することに長けても論理的に考え喋る力は身につきません。

一方欧米の学校では、ある問題に対して賛成派・反対派両方の立場からのスピーチ・ディベートを考え実行する教育がなされます。これにより、自分の感情的な立場を置いておいて、両方の立場を論理的に検証する能力が身につきます。

この日本の義務教育課程における論理的思考能力教育の欠如が日本人のロジック構築力の欠如の原因であり、また最近「ロジカルシンキング能力を鍛える」的な程度の低い書籍・雑誌記事がもてはやされている背景でもあるのでしょう。

話がそれましたが、私の英検面接に戻りましょう。

私 “Well... I did not mean companies should reduce salaries of senior workers to pay more to younger workers. I meant companies should allocate salaries and bonuses based on fair criteria rather than unfair criteria such as ages. Of course senior workers who work hard should get paid much.”(えーと、、、。私が言いたかったのは若い労働者に高い給料を払うために高齢労働者の給料を減らせということではないんです。年齢などのフェアではない基準でなく、もっと公平な基準に基づいて給料やボーナスを分配すべきだと言いたかったのです。高い業績の高齢労働者は高い報酬を受けるべきです。)

とりあえず私の回答は面接官の及第点はもらえたような印象でした。面接官は次の質問に入りました。

面 “Why should companies change their system?”(なぜ企業はシステムを変えないといけないのですか?)

こういう根本的な質問はやめて欲しい・・・(涙)

私 “If companies have enough money, they can pay much to all employees. But, unfortunately, companies cannot afford to maintain their seniority based system. Now, companies have to think how they allocate their money among employees in order to motivate their workers as much as possible.”(もし企業が豊富なお金を持っているのであれば全従業員に十分な給料を払うことができるでしょう。しかし残念なことに企業は年功序列制度を維持する余裕はないのです。企業は従業員のモチベーションを出来るだけ向上させるためにどのようにお金を従業員に分配すべきか考えなければならなくなっているのです。)

なんだか、根拠のある事実と自分の思い込みを混ぜ込んで喋ってますが・・・

スピーチでは失敗しましたが、質疑応答では面接官の質問をバシバシ斬ることができました。

これは英語の勉強だけでなく、MBA留学中に英語での議論に慣れていたことや、英検1級2次試験面接対策のためにいろんなジャンルのトピックについて自分なりのディベート上での意見を(ウソでもいいから)考えていったことが功を奏したのだと思います。


面接が終わった後はクタクタに疲れていました。


(質疑応答は言いたい放題言えたけど、最初のスピーチが失敗したからなあ・・・合格の確率は半々かなあ)


そう考えながら試験会場を後にしました。

2次面接結果が帰って来たのは面接から数週間後のことでした。


お読みいただきありがとうございました。
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