今回は「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズをお送りします。
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新聞やニュースでは、毎日のように経済指標が報道されます。
どの経済指標が一体何を意味しているのか、さっぱり分からないという人もいるでしょう。
何となく分かったつもりになっている人が、実は一番多いかもしれません。
理解していただきたいのは、
「経済指標の中で一番重要なのは国内総生産(GDP)である」
ということです。
国内総生産(GDP=Gross Domestic Production)とは、「一定期間の間に国内で生み出された付加価値の合計金額」のことです。
例えば、ある農家がお米を一合分栽培したとします。そして、そのお米を50円で餅屋さんに売ったとします。
農家がお米を50円で餅屋さんに売った瞬間に、日本の国内総生産(GDP)は「50円」が計上されます。
次に、お米を買ったお餅屋さんが、お米を材料にしてお餅を一つ作ったとします。そしてそのお餅を200円で販売したとします。
つまり、お米を仕入れた50円に、150円を上乗せして、合計200円で販売したのです。
お餅屋さんの儲けは、売値(200円)から仕入れ値(50円)を引いた150円です。
この時、お餅屋さんは「150円の付加価値を生み出した」と見なされます。
つまり、「付加価値を生み出す」とは、「仕事をすることで、元の材料の価値を上げること」なのです。
お米を仕入れて、ペッタンペッタンと餅つきする仕事に、150円の価値があるということです。
そして、お餅屋さんがお餅を200円で売った瞬間に、日本の国内総生産(GDP)に150円が計上されます。
今、農家がお米を栽培することで生み出した付加価値50円と、お餅屋さんが餅をつくことで生み出した付加価値150円で、合計200円が日本の国内総生産(GDP)に計上されました。
そして、農家の生み出した付加価値50円とは、農家が受け取ったお金の金額50円のことです。
お餅屋さんが生み出した付加価値150円とは、お米を仕入れるために50円払い、お餅を売って200円を稼いで手元に残った150円のことです。
このように、「付加価値」とは、「国内の誰かが稼いだ収入(所得)」と同じなのです。
ここで国内総生産(GDP)の意味を思い出しましょう。
国内総生産(GDP)とは、「一定期間の間に国内で生み出された付加価値の合計金額」のことです。
つまり、国内総生産(GDP)は、「国内の人々の収入の合計金額」なのです。
国内総生産(GDP)を見れば、日本国内の人々の収入の合計がいくらなのか、人々の収入の合計が減っているのか、それとも増えているのかが分かるのです。
国内総生産(GDP)が、なぜ最も重要な経済指標なのか、これでご理解いただけたと思います。
【解説】
国内総生産(GDP)について
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国内総生産(GDP)とは、「一定期間の間に国内で生み出された付加価値の合計金額」のこと。
国内総生産(GDP)は、国の経済力を測る経済指標の中で最も重要な指標である。
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