90歳から詩を書き始めた詩人、柴田トヨさん



柴田トヨさんは、90 歳を過ぎて詩を書き始め、産経新聞「朝の詩」で注目を集めた詩人です。2013年に101歳で永眠されました。
 
詩を読まない人も、一度この詩集を読んでみてください。心が温かくなります。元気が出ます。涙が出ます。

「風呂場にて」を読んで、自分の子供にもっと歌ってあげようと思いました。

今の世の中、ビジネスでも、スポーツでも、文学賞などでも、最年少記録がもてはやされています。

一方で人間の寿命はどんどん伸びています。

「若い頃に花開かなかったヤツは負け組み」という強迫観念が広がる一方で寿命が伸びると、人間全体で見たとき「自分はだめだった」という思いを抱きながら生きる人生の総時間が増えてしまいます。

これはあんまりよろしくないことかと。

これから日本に高齢者が増えるということは、柴田トヨさんのような最高齢記録を出す人が、いろんな分野から出てくるということかもしれません。

最高齢記録の良いところは、「自分もまだ何かできるかもしれない」と勇気付けられる人の母集団が大きいということです。

最高齢記録を奨励することは、高齢化社会を盛り上げるソリューションの一つになるかもしれないです。

最後はちょっと俗な話になってしまいました。

私が詩のような言葉を獲得するには、まだ修行がたりないです。


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