【MBA式】正しい日本経済新聞の読み方


My Life After MIT Sloanの日経新聞の読み方についての以下の2つの記事は一読の価値があります。この記事を読んで、日経を購読しはじめたものの漢字と図表がビッシリと埋められた紙面を見て途方にくれていた新社会人時代を思い出しました。


特に、新聞記事から「事実」についての記述と、「解釈・解説」についての記述を区別し、事実の部分だけをサーッと読む、という方法の解説が見事。社会人経験が長く、ずっと日経新聞を読んできた人であれば、誰もが無意識にやっている方法ですが、これを明快に「空・雨・傘」のフレームワークを使って分かりやすく説明してあります。

僭越ながら、Lilac氏のアドバイスに、私なりのアドバイスを追加します。
  
1.はじめは、自分の会社・業界の記事を読む
はじめから終わりまでよむのでなく、最初は自分がつとめる会社や業界の記事だけよみましょう。自分が属している業界についての記事は、理解しやすいですし、記事の中の誤りや「ウチの会社で言われていることと、ちょっとニュアンス違うな」という点を発見することができます。

「新聞記者よりも自分のほうが良く知っている」と思える経験をすると、新聞を読む自身がつきます。

2.新聞を読む前に、雑誌で背景知識を仕入れる
自分の会社や業界以外の記事を理解できるようになるためには、どうすればよいでしょうか。背景知識を身につける方法として、Lilac氏は「新聞は毎日読んで、自分の中に「空」「雨」「傘」のデータベースを作っていく」と述べています。


しかし、この方法は同氏が認めているように時間がかかります。また、理解できない新聞記事を読み続けるという、苦しい過程を経なければなりません。そもそも新聞は、日々の最新ニュース、つまり、「昨日から今日までに起きた変化、差分」を伝えることが役目です。そのため、昨日までの歴史的背景の解説は省略されるか、簡単な内容にとどめられます。だから、全く知識の無い状態から新聞を読むのは大変なのです。

そこで私は、雑誌で手っ取り早く背景知識を身につけてしまうことをお勧めします。「週刊ダイヤモンド」、「日経ビジネス」、「東洋経済」などの経済雑誌は、現在話題となっている経済トピックについて、新聞よりも背景を掘り下げて解説してくれ、様々な観点からの分析記事や識者インタビューも掲載されます。新聞では日々の差分しか記事になりませんが、雑誌は最新情報に加えて背景知識と広い見識も提供してくれるのです。

電機、自動車、金融、ゼネコンなど日本の主要な業種は繰り返し特集されます。高齢化社会、財政問題、年金問題、グローバル化、新興国の発展、環境問題なども特集されやすいテーマです。これを読んで業界・経済知識を一気に手に入れてしまうと、新聞の理解力を一夜にして格段に高めることができます。

3.とにかく毎日読む
このLilac氏のアドバイスには賛成です。見出しだけでも毎日読みましょう。できれば、見出しのすぐ横か下にある要約部分(リードといいます)も読みましょう。というか、私は記事の大半は見出しとリードしか読んでいません。差分を知るにはそれで十分だからです。

Lilac氏の記事と、拙記事を参考に、日々新聞を広げていれば、新聞を読むのが楽しくなってくるはずです。


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