梅原大悟「勝ち続ける意思力」を読みました



どんなジャンルでも、世界一になった人の言葉は傾聴する価値があります。何年にもわたって世界一の座を守り続けている人の場合なら尚更です。

梅原氏は17才で格闘ゲームの世界チャンピオンになって以来、その地位を守り続け、「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスブックにも認定された人です。

「たかがゲーム」と馬鹿にしてはいけません。格闘ゲームは将棋やスポーツと同じく、人間同士の真剣勝負です。真剣勝負の世界で勝ち続ける梅原氏の言葉には、棋士の羽生氏や野球のイチロー氏と同じような重みがあります。

ゲームという、一般社会からは尊敬されない世界で生き続けた梅原氏の言葉は、メジャーな世界の勝者達よりも哲学的ですらあります。

本書は私にとって、久しぶりに衝撃を受けた本でした。梅原氏の社会的評価や周囲の視線を省みず、純粋に自分が好きでしかたないゲームに打ち込む姿勢。こんな生き方があるんだと感動しました。

私の場合、何に取り組むかを選ぶとき、自分の好き嫌いよりも、収入増やキャリアアップにつながることを優先して選んできました。梅原氏とは正反対です。

MBAをとったり某専門知識を勉強したのも、「自分の収入やステータスを上げる」ことが第一の目的でした。

唯一、自分の情熱だけをドライブにして熱中したのは英語学習でした。
「かまわん!!最悪のシナリオで英語の得意な地方支社のおっさんで終わってもいい!!!俺は英語をやる!!!!!」
と決意して英語学習を始めたのを、昨日のことのように思い出します(過去記事「転勤をきっかけに2度目の英語への決意をする」をご参照ください)。

しかし、運良くMBAをとる機会に恵まれた後は、英語に対する姿勢は斜に構えたものになっていきました。

「俺はMBAをとった。いつまでも英語の勉強ばかりするのはみっともない。MBAホルダーにふさわしい次のステージに行かなければならない」と考えるようになりました。

このとき私が考えた「自分が進むべき次のステージ」とは、MBA卒の平均年収を超えること、リーダーになること、より大きな世界的なステージで仕事をすること、でした。

つまり、典型的MBAホルダーが進むおきまりのコースを、自分の夢と混同していたのです。

しかし、本書を読んで、自分が英語学習を決意したときの純粋な気持ちがよみがえってきました。

英語の巧いじいさんになりたい、ネイティブと間違えられるような英語をしゃべれるようになりたい、という気持ちです。

ビジネスでは、そこまでの英語力は不要です。ネイティブ並の英語力を身につけるためには莫大な時間を要します。必要以上の英語力を追求するのは効率的ではありません。

しかし、効率など度外視して、英語学習にトコトン熱中したくなりました。

ほとんど全く本書の内容にふれない記事になってしまい申し訳ないですが、是非一人でも多くの人に読んで欲しい本です。

特に、自分が何をすべきか悩んでいる人は読んでみてください。

自分がやることを決めている人にとっても、その道で世界一になるために何が必要かを知ることができる本です。


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