飲茶「史上最強の哲学入門」を高校の倫理の授業の前に読んでいれば

哲学は、中学や高校の歴史や倫理の授業で、人の名前や書いた本の名前をテスト前に暗記しただけ、という人は多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。

あまりにも哲学の教養がないのもどうかと思い、読んだのが飲茶氏著「史上最強の哲学入門」です。

アマゾンの商品説明では次のように紹介されています。

最高の真理を求めた男たちの熱き闘い。ソクラテス・デカルト・ニーチェ…哲学者32人が論を闘わせる、「史上最強」の哲学入門書!

真理に殉じた最強の論客ソクラテス、近代哲学の偉大なる父デカルト、神を殺した狂気の超人ニーチェ…強者の論を踏み台に、さらなる強者が出現する。そう、哲学の歴史はまさに闘い!!偉大なる哲学者たちが繰り広げてきた、頭脳と頭脳の闘いの歴史を、驚異的な噛み砕き方でわかりやすく紹介。最強の哲学入門書、降臨!!


本書はとにかく面白くて分かりやすく、楽しく読み進めることができます。読み終わるころには西洋哲学の大まかな流れと重要な哲学のポイントを把握できます。

哲学は難解な学問ですが、そんな哲学の解説を娯楽作品のレベルにまで分かり易くて面白く解説している著者の力量は素晴らしいです。

高校の倫理の授業の前に本書を読んでいれば、もっと授業を楽しめただろうし、テストの点も良かっただろうなと思います。

なお、本書は西洋の哲学者だけを取り扱っています。東洋の哲学者は続編の「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」でカバーされます。東洋哲学や武士道、禅宗に興味がある私はこちらも楽しめました。

著者の飲茶氏の哲学への精通ぶりと解説の面白さは見事なのですが、飲茶氏の正体は明らかにされていません。アマゾンにも「東北大学大学院卒業。哲学や科学など敷居の高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる」としか書いてありません。

しかし「飲茶」の由来は、この続編の「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」の最後で明らかになります。その由来は感動的ですらあります。

どちらも繰り返して読む価値のある本です。




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