TOEIC禁断のテクニック




はじめに

TOEICは英語力を試すテストであると同時に、持続的集中力、反射神経を問われます。以下のテクニックを使えば実力プラス30点~50点のスコアが獲得できます。

リスニングセクション全体のテクニック

リスニングセクション全体に共通する重要なテクニックは「分からない問題はすばやく諦める」ことです。

TOEICリスニングセクションでの失敗パターンは、「なんとなく聞き取れたけど答えがどれか分からない。選択肢のうち2つまでに絞れたけど、えーとどっちかなー」などと悩んでいるうちに次の簡単なボーナス問題をナレーションを聞き逃す、というパターンです。

市販の公式TOEIC問題集などをつかって、「分からない問題をすばやく諦め、次の問題に集中する」という練習を積みましょう。

PartⅠのテクニック

PartⅠでは、写真を見て、写真の内容を説明するナレーションが4つ流れるので、その中から正しいものを選択するという形式の問題です。

テクニック① 「Part1の説明が流れているときはPartⅢの問題文を読む」

  • 各パートの説明ナレーションは事前に模擬試験本などで慣れておきましょう。
  • 本番の試験中は、この説明ナレーションをただ聞いていてはいけません。
  • 説明ナレーション中にPartⅢ(できればPartⅣも)の問題文と選択肢2つくらいを読みましょう。
  • 選択肢を全部読む必要はありません。それよりもできるだけ多くの問題文を読みましょう。
  • PartⅢとPartⅣでは、問題文を読む→ナレーションを聴く→すばやく回答して次の問題文を読む、という好循環サイクルを最後まで維持することが大事です。できるだけ多くの問題文を先に読んでおくとPartⅢとPartⅣのスコアは上がります。


テクニック② 「指を使う」

  • 選択肢(A)を親指、選択肢(B)を人差し指、選択肢(C)を中指、選択肢(D)を薬指と見立てる。
  • ナレーションの(A)が流れて明らかに正解でないと思ったら左手(左利きの人は右手)親指を曲げる。選択肢(B)~(D)も同様にする。
  • はっきりと正解がわかった場合はそれを記入する。
  • どれが正解か微妙な場合は左手指が伸びている選択肢をさっと見比べて選ぶ。


テクニック③ 「他の人を使う」

  • たとえば正解が明らかにBである場合、CやDを聞く前にマークするものである。
  • 選択肢Bが流れた後に自分の周りからマークする音がたくさん聞こえてきたら、それが正解。
  • 名づけて「オーディエンス作戦」


テクニック④ 「写真に写っている物の単語が選択肢の文章中にはっきりと使われている場合は、ひっかけである場合が多い」

  • 2つの選択肢で迷った場合は、写真の中で最も印象に残りやすい物の単語を使っているほうを候補から消しましょう。


PartⅡのテクニック

このパートでは短い1文がまず流れ、それに対する応対が3つ流れるます。最も適切な応対を3つの中から選択します。

テクニック① 「最初の1語に集中する」

  • 最初の1語目を聞き逃し、When...だったかWhere...だったかを聞き逃すと残り全部を完璧に聴き取っていても回答不能になる場合があります。逆に最初の1語だけ聴き取っていれば回答できる場合があります。たとえばWhen...と聴き取った場合に選択肢の中で日時や時間を答えているものが1つだけだったらそれが答え。
  • とにかく最初の1語を聞き取ることに集中します。


テクニック② 「他の人を使う」

  • PartⅠ同様のテクがここでも使えます。
  • たとえば正解が明らかにBである場合、CやDを聞く前にマークするものである。
  • 選択肢Bが流れた後に自分の周りからマークする音がたくさん聞こえてきたら、それが正解


PartⅢのテクニック

このパートでは2人の短い会話が流れます。記述してある問題を読み、記述してある4つの選択肢から選択します。

テクニック① 「問題文を先に読む」

  • 会話が流れるまえに問題文を読み、選択肢も1つ2つくらいに目を通しておきましょう。
  • たとえば問題文が"When are they going to the station?"だったとすると、いつ駅に行こうとしているのかを聴き取ることに集中して、あとの情報を無視することができます。これにより正答率が格段に上がります。
  • これが事前に問題文を読むことができずに会話を聞くと、会話の全てを聴き取り覚えておく必要が生じ、正答率が落ちてしまいます。
  • PartⅠ、PartⅡのスキマ時間になるべく多くPartⅢの問題文を読んでおくことが重要です。


テクニック② 「一人目の会話を聞き取れなくてもあきらめない」

  • このパートの会話は、「A君がしゃべる→Bさんが答える→A君がしゃべる」というように3つの会話かが成り立っています。
  • ここで、最初のA君のせりふが聞き取れなくてもあきらめてはいけません。
  • Bさんと最後のA君のせりふだけから答えがわかるときも多くあります。


PartⅣのテクニック

このパートでは長いナレーションが流れます。1つのナレーションにつき2~3つの問題に回答します。

テクニック① 「問題文を先に読む」

  • 事前に問題を読んでおくと、聴き取る必要がある物に集中して長いナレーションを聴くことができます。
  • 極端な場合はナレーションの前半3分の2に答えに必要な情報が全部入っている場合もあります。
  • この場合は残りのナレーションを聴かずに答えをマークしてしまい、次の問題文を読むことができます。
  • PartⅠ、PartⅡのスキマ時間になるべく多くPartⅣの問題文を読んでおき、PartⅣが始まったら「問題文を読む→ナレーションを聴く→すばやく問題を回答して次の問題を読みナレーションに備える」という好循環サイクルを最後まで維持することが大事です。


リーディングセクションのテクニック

では次に、リーディングセクションのテクニックです。

PartⅤのテクニック

文法語法の穴埋め問題です。

テクニック① 「問題文より選択肢を先に読む」
問題文を読む前に、選択肢を先に読みます。選択肢を見ると問題が何を問おうとしているかわかります。
たとえば、
(A)caring
(B)careful
(C)care
(D)carefully
という選択肢だったとすると、「形容詞・名詞・副詞を正しく使えるかを見る問題だな」とわかります。
次に問題文を見ると

Because the equipment is very delicate,
It must be handled with ______.

という文だったとします。
形容詞・名詞・副詞を正しく使えるかを見る問題とわかっているので、文脈は関係ありません。1文目は読まずに2文目だけ読んで(C)をマークし次の問題へすすみます。
選択肢をよまずに問題文の1文目から読み始め「ふむふむ何かの設備はデリーケートなんだな・・」などとやってるのは時間の無駄です。
もし、この"equipment"という単語の意味を知らなくて悩んだりしていたら無駄な時間のロスです。
(この問題例はETSが公開している問題例を引用しました)

PartⅥのテクニック

文法語法の間違い探し問題です。
このパートについては、私はとくにテクニックは使用しません。
知らない単語があって文の意味がわからなくても、文法知識で解ける場合が多いので、難しい英文でもびびらず解くというくらいでしょうか。

PartⅦのテクニック

読解問題です。1つの英文につき複数の問題が出題されます。

テクニック① 「問題と英文を交互に読む」

問題は英文に書かれている順番に並んでいます。英文の中で、2問目の答が1問目の答よりも前に記述してあることは(ほとんど)ありません
以下の作戦でいきましょう。

  1. 1問目の問題と選択肢を読む。
  2. 英文を頭から読む
  3. 1問目の答が英文中から見つかったら答をマークする
  4. 2問目の問題と選択肢を読み、英文の続きを読む
  5. この繰り返しです。

ただし、1問目が文全体の趣旨を聞く問題の場合があります。この場合は1問目をとばし2問目から始めましょう。

そして最後まで解いた時には英文のテーマがなにかは自動的に分かっているはずです。1問目にもどってマークしましょう。

おわりに

以上のテクニックを使うだけで、30~50点くらいスコアがアップします。ぜひご活用ください!

それでは皆様よいお年を~

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