王陽明の名言「わたしが昔、除州に滞在したとき、学生諸君が…

わたしが昔、除州に滞在したとき、学生諸君が知識として理解することばかり努力して、言葉づらの異同にかまけ、真にわかるということには何の役にもたたないものだから、しばらくの間は彼らに静坐をさせた。あるときそのありさまをうかがってみると、当面は効果を大いにあげているかにみえたが、しばらくするとこんどはだんだんと、静寂にしていることを喜んで社会に対する働きかけを嫌い、あげくに社会人として生きる意欲を放棄するものが出現した。なかには不可思議な悟りの境地をふりまいて人々の耳目をおどろかすものものいた。そのためにそれ以来というもの、わたしは良知を発揮することだけを主張することにした。

王陽明「伝習録」

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