プログラムやデータサイエンスが学校教育で必須になるとの議論があります。
しかし私は、AIが発達する世界では、人間はAIにはできないことをすることが大事だとおもいます。
たとえば、詩を味わう、などです。
最近「金子みすゞ名詩集」を読みました。
有名な「こだまでしょうか」も含まれている詩集です。
「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。「馬鹿」っていうと「馬鹿」っていう。「もう遊ばない」っていうと「遊ばない」っていう。そうして、あとでさみしくなって「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。こだまでしょうか、いいえ、誰でも。
この詩集の中では、私は「蜂と神さま」が好きです。
蜂はお花のなかに、お花はお庭のなかに、お庭は土塀のなかに、土塀は町のなかに、町は日本のなかに、日本は世界のなかに、世界は神さまのなかに、そうして、そうして、神さまは、小ちゃな蜂のなかに、
この詩は、三次元の世界に住む人間には理解できない宇宙の秘密を、とてもかんたんで美しい言葉でうたっているように思います。
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