日系企業と外資企業の両方で働いてみて感じる、外資企業のマイナス点を書きたいと思います。
マイナス点1:終身雇用の保証がない
これは良く言われることですね。
私が会社と交わした契約書にも、「企業、従業員の双方とも雇用契約を打ち切ることができる」とあります。
つまり、私が会社をやめることもできるし、会社も私をクビにできるということです。
ただ、私は「国内企業であれば終身雇用が保証される」「外資系企業はすぐクビになる」という分類は単純すぎると考えています。
本質的には、
成長していて人手不足な会社は人を雇うし、衰退していて給料を払えない会社は、いらない人から順番に人をクビにする。
ただそれだけです。外資か国内かは第一の要因ではありません
ただし、外資の方がドライなのは確かです。
最も避けるベきなのは、今がピークでこれから衰退する外資企業に行くことです。
自分の能力や頑張りとは関係なくクビになる可能性があります。
マイナス点2:大学新卒者を採用して育成する仕組みがない
外資企業では、超大手企業を除いては、大学新卒を採用して社会人教育から教えて育成する、という発想を持つ会社は少ないようです。
私の会社も新卒は取りません。
外資企業は、国内企業などで社会人としての修行を積み、スキルを身につけ、仕事である程度の業績を上げた、「完成品」を中途採用する傾向にあります。
「国内企業が育てた芽を外資が摘み取る」と揶揄される所以です。
そのため、最初から外資企業だけを渡り歩いてきた人の中には、社会人としてのマナーや常識を教育されずにきた人がたまにいて、あまりの非常識ぶりに驚かされることがあります。
そのためか、外資系企業では人を採用する際には、外資を渡り歩いてきた人よりも、10年程度国内企業でしっかり働いて、会社からそれなりに評価されてきた経歴がレジュメから読み取れる人を喜んで採用する傾向にあります。
こういったことがあるため、私は新卒者がいきなり外資企業に入ることはお勧めしません。
社会人教育をしてもらえず、単純作業にこき使われて、次から次に他社から年上が上司として入社してくるのでなかなか自分の社内での展望が描けない、、、ということに陥りがちです。
外資企業へ入るのは、まずしっかりと国内企業で修行して何か自分の強みを獲得してからでも遅くありません。
マイナス点3:となりの人の年収がわからない
一般的な国内企業では、入社年次や資格などによって給与水準が設定されていて、若干の差はつけられたとしても、大体誰がどれくらい給料をもらっているかはわかります。
労働組合 対 経営者で給与交渉が行われ、社員全体の給与水準を決めるような仕組みになっていますので、同じ入社年次や資格の人の間で給料が大幅に違うということはありません。
しかし、外資企業では、入社時の交渉と毎年の業績評価フィードバックの際に年棒が決められます。これらは社員一人一人と上司による個別交渉ですので、誰がいくらもらっているかはわかりません。
社員がお互いに教えあえばもちろんわかりますが、年棒額を他人に漏らすことは一般的に禁じられています。
肩書きと年棒は必ずしも相関関係があるわけではなく、ある部門の平社員の方が、ある部門のマネージャよりも年棒が高い、ということもあるようです。
こういう状態だと、周りの人がいくらもらっているのか結構気になります。
周りも気になっているのでしょうが、飲み会の席でも年棒の話題は避けられがちです。
自分の年棒が他の人よりも安いと分かってしまうとショックだからでしょうか。。
会社はこのような社員の心理を上手く利用しているように感じます。
まあ、私は今貰っている金額で満足するように努めていますが、、、
このほかには、「社宅がない」というのも外資企業のマイナス点になるのかもしれません。
しかし、私の場合自分の住むところは自分で決めたかったし、社宅行事とかで休日まで会社の人と付き合うのは好きではなかったので、私にとってはデメリットではありませんでした。
今の所、会社に対する不満は余りもっていませんので、マイナス点をあまりあげることができませんが、またこれからいろいろな経験をするでしょうから、またそういった経験を紹介していきたいと思います。
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