オフィス内はリストラの噂でもちきり

※この記事は2009年1月に書いたものです。状況は今でも変わっていません。


 WSJのコラム"Job Fears Make Offices All Ears "(オフィス内はリストラの噂でもちきり)を一部抜粋して紹介します。

JANUARY 19, 2009, 11:09 P.M. ET

Job Fears Make Offices All Ears

By DANA MATTIOLI

Robert Palmer was sitting in his cubicle at a software firm when he overheard a sensitive conversation going on in the adjoining cube. The head developer was speaking to another colleague about calling off a big project. Canceling the project would result in another round of job cuts. Mr. Palmer, 38 years old, tuned in more intently to the conversation going on next to him.

(語彙)

Cubicle:パーテーションで区切った小部屋、スペース

Overheard:小耳に挟む、ふと耳にする

Adjoining:隣の

call off :中止する

Tune in to ~ : ~の話に耳を傾ける

Intently:熱心に


(和訳)

ロバートパルマーは、ソフトウェア会社の自分の仕事スペースに座っていた時に、隣のスペースから微妙な会話をふと耳にした。ソフト開発部門のヘッドが同僚社員に、大規模プロジェクトを中止することについて話していたのだ。そのプロジェクトの中止は、再度の人員削減につながるだろう。パルマー氏(38)は、隣で交わされている会話にさらに注意深く耳を傾けた。


(コメント)

今、全世界の多くの企業で事業規模の縮小とリストラが進められています。リストラをすすめている会社では、社員は噂話でもちきりになり、社員の労働効率が落ちる、という問題が起きているようです。

こういった問題は万国共通のようですね。私の勤務する会社でも、日本オフィスのいたるところでリストラの噂を聞きますし、米国本社の社長が「全ての意思決定は全社員にすぐに知らせるから、根拠のない噂話をやめて業務に専念するように」というメールを発信していました。

噂には、もっともらしい根拠がくっついているのですが(例:「米国本社の重役秘書が言っていたらしいんだけど・・・」)、社員間の噂などほとんどが根も葉もないものばかりです。

この記事全文の4段落目では、オフィス内の防音設備を強化し、隣の会話を盗み聞きできないようにしたところ、会社の営業成績が141%上昇したというケースが紹介されています。

噂に振り回されず、企業価値を高めることにまい進することが、結果としてリストラを起こさずに済む一番の方法だと、自分に言い聞かせて、前向きに頑張るのみです。

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