中国出稼ぎ労働者失業率上昇に直面

 ※当記事は2009年2月10日に作成したものです。リーマンショック後の景気が悪かった時期です。


WSJより、"China's Migrants See Jobless Ranks Soar"(中国出稼ぎ労働者失業率上昇に直面)という記事の紹介です。

FEBRUARY 3, 2009 China's Migrants See Jobless Ranks Soar

SHUANGYAO, China -- The global slowdown is taking a toll on China, claiming the jobs of an estimated 20 million migrant workers and dimming their prospects as they set out in search of work after the New Year holiday.


(語彙)

Take a toll:大きな被害を与える

Claim:要求する。

Migrant:移住者。出稼ぎ労働者。

Dimming:先行きの暗い。不透明な。

Ser out:出発する。始める。

In search of~:~を求めて


(和訳)

世界的な景気減速が中国に大きな被害を与えている。中国では年末年始休暇後から約2000万人の出稼ぎ労働者が職を探し始めたtが、彼らの見通しは不透明なものとなっている。


(コメント)

以前は、「米国の景気減速は中国などの新興国に影響を与えない」という「デカップリング論」がありましたが、現在では米国の消費不振が全世界の景気に影響を与える事態が発生しています。中国は、毎年1000万人以上が新たな職を求めると言われています。中国政府はこれだけの雇用創出のためにはGDP年率8%以上の経済成長が必要と試算しており、経済成長8%必達を掲げ「保八」と呼んでいます。

しかし、今年はこの目標成長率の達成は難しそうです。景気が低迷するときに、真っ先に職を失うのは内陸農村部から沿岸都心部へ出稼ぎに来ている人たちです。彼らは故郷の農村に帰っても職が見つかるあては少ないようです。中国当局には経済安定のための政策が求められています。

しかし、世界的に景気は厳しいですね。日本経済新聞を見ても、WSJやFTを見ても、悪い経済指標と各企業のリストラの話ばかりで気が滅入ります。

私が世界経済景気好転のためにできることといえば、しっかり働き、身の丈にあった消費をし、株や債券の積み立て投資をしていくことです。日本経済の家計部門の一員として、微力ながら出来ることをしていこうと思います。


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