今回のニュースはこちらです。
誤った縄張りに入り込んでしまった雄のライオンが、川の真ん中で怒ったカバたちに取り囲まれました。
クルーガー国立公園の共同所有者であり、ガイドでもある男性は「このような場面は見たことがない」と語っています。
「静かな朝、私たちは景色のいい場所でコーヒーを飲もうと川へ向かいました。いつも何かを探しているので、カバたちの奇妙な行動に気が付きました。私たちが見ていると、カバたちは激高して岩を取り囲んだのです。不快な様子を露わにしていました」
ライオンと水は相性が悪く、ライオンは泳ぎが得意ではありません。しばしば水に入ることを躊躇します。そのため、雄ライオンが川の真ん中で岩に張り付いているのは、非常に珍しい光景でした。
「双眼鏡を覗くと、雄のライオンが見えました。岩の上で立ち往生し、沢山の怒ったカバたちに囲まれていたのです。突然、大きなカバがライオンに向かって行きました。ライオンは水の中に飛び込むしかありませんでした。他のカバもライオンに向かって行きましたが、幸運なことにライオンを攻撃することは出来ませんでした」
後に、この雄は群れを離れて放浪していた若いライオンだということが分かりました。この地域を縄張りとする雄ではなかったのです。通常、雄ライオンは特定の縄張りを守っていますが、若い雄ライオンは自分の縄張りを持つまで放浪することがよくあります。今回のライオンが誤って縄張りに侵入したことは明らかであり、カバたちはそのライオンを簡単には逃がさないつもりでした。
「このような珍しい光景を目撃した幸運な人は、全てを見届けて、その一瞬一瞬を味わってください。束の間の瞬間です。よく、私が見た最も珍しい光景は何かという質問を受けますが、今回が一番稀だと言えるでしょう」
川の真ん中で怒った複数のカバに囲まれるとは、恐ろしいです。今回のライオンも、川の中では思うように逃げることも反撃することも出来ず、大変でしたね。無事に逃げることが出来たようで良かったです。今後はカバを怒らせないよう、うっかり縄張りに侵入しないようにしなければなりませんね。
今日の英単語:nomad
nomadは「遊牧民」「放浪者」という意味の名詞です。特定の場所に限らず、様々な場所で働く「ノマドワーカー」や「ノマドワーキング」という言葉はこの単語に由来しています。発音は【ˈnəʊmæd】でoにアクセントがあります。
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