大学生の内定率、「氷河期」並みの62.5%

 ※当記事は2009年11月20日に作成したものです。現在の売り手市場と比べると様変わりです。


大学生の内定率、「氷河期」並みの62.5% 10月時点

 来春卒業予定の大学生の就職内定率は10月1日時点で62.5%で、前年同期に比べて7.4ポイント低下したことが19日、文部科学省と厚生労働省の調査で分かった。内定率は2003年の60.2%、04年の61.3%に次いで3番目の低さ。下落幅は調査を始めた1996年以降で最大。昨年秋からの不況で就職状況が急激に悪化し、00年前後の「就職氷河期」並みの状況となった。


今の20代の方々は、将来に不安を抱えています。

日本経済が先細り感がぬぐえず、雇用の限られたパイは中高齢層が握っていて若年層まで回ってきません。

就職できない人も大変なのですが、就職できたとしても大変です。

社内の中年層の給与水準を維持するために、若年層の昇給を止めたり昇給ペースを落としている会社が多いようです。

中堅社員の給与を「減らす」よりも、若手の給与を「増やさない」という措置の方が、人事部門にとっては、社内に波風を立てることもなく、楽な方法だからです。

このような状況では、報われていない若年層の中から、「大災害でも戦争でもおきて、今の世の中が一度崩壊してしまえばいいのに」と考える人がでてくるのも無理はありません。

実は、世の中が崩壊するような出来事はすでに起きました。

サブプライムバブルの崩壊と、それにともなうリーマンショック、金融危機がそれです。

昨年発生した金融危機は世界を揺るがす事件だったのですが、その後世の中は大して変わっていません。

バブルの恩恵を受けていた金融界にも失業や報酬減額という被害はありました。

しかし、もっと深刻な被害を受けたのは、製造業の派遣労働者や、今現在就職活動に苦労している学生の方々です。

バブルをむさぼった大手金融機関は政府によって守られた一方、バブルの恩恵など受けていない人たちが職を失う、または職を得られない、という状況が起きています。

世界は、大混乱が起きたとしても、人々の序列が大きく変わることはなく、若者や弱者にしわ寄せをくらわせることで、混乱を乗り切ります。これは歴史上繰り返されてきた事実です。

つくづく世の中は矛盾に満ちた残酷なものだと思います。

しかし、私たちはこの世の中を生きていかなければなりません。

これまでの日本では、高度経済成長に身を任せていれば、終身雇用と年功賃金制と年金によって、生き延びることができ、そこそこ幸せに生きていくことができました。その幸せにひたりつつ「きまりきった退屈な人生だ」と贅沢な不満を持つことすらできました。

これからの私たちは、国や企業に頼って生きていくことはできません。

私たちで生き延びる方法について情報を交換し、各人が自分が生き延びる方法を考え実行していかなければなりません。

どうやって生き延びて見せるか、どうやって楽しく幸せに生きてみせるか。

私も、私なりの答えを探しているところです。

私自身の経験から、「英語を習得する」というのは、生き延びる手段の一つになりえると言えます。

私なりの英語力習得法は、すでに公開しています。

これからは、英語学習法以外にも、「生き延びる方法」に関する私の考えを書いていきたいと思います。


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