ブラックロック、BGI運用部門を買収

 ※当記事は2009年6月23日に作成したものです。

外資に勤める人間として扱わずにはいられないニュースです。WSJより引用します。

JUNE 17, 2009

BGI Deal Is Official: BlackRock's Bid Accepted

By SARA SCHAEFER MUñOZ

LONDON -- British bank Barclays PLC said Tuesday that it had accepted New York-based BlackRock Inc.'s $13.5 billion bid for Barclays Global Investors, the bank's money-management unit.


ロンドン -- 英国銀行バークレイズは火曜日、ニューヨークを拠点とするブラックロックが、バークレイズの資産運用部門に対して提示した、135億ドルの入札を受け入れると発表した。


ブラックロックはBGIの資産運用部門を買収することによって、世界最大規模の資産運用会社となります。

このM&Aによって、バークレイズの株を保有する幹部は莫大な報酬を得るといわれています。

一方で、このような大規模買収が起こると、現場の従業員は忙しくなります。

例えば、ブラックロックとBGIのセールス部門やバックオフィス部門の整理統合をどうするのかは、ブラックロック米国本社が大まかな方針を決めた後、現場で詳細をつめることになるでしょう。

当然詳細が決まった際には、リストラされる人もいるでしょう。

会社が大きくなって安定することと、従業員の雇用の安定は、必ずしも一致しません。

会社はあくまで株主の所有物であり、従業員の物ではないからです。

外資系企業に就職する際には、会社の格付けや企業規模だけで安定性をチェックするのではなく、従業員にとっての雇用安定性もチェックすることが重要です。

雇用安定性をチェックするための一番良い方法は、外資系企業に勤める人同士の口コミです。

でも全ての企業の情報を口コミだけで把握するのは無理ですし、あくまで噂なので絶対に正しいという保証はありません。

次にお勧めできるのは、インターネットで調べたい企業のニュースを検索することです。

検索されて出てきたニュースをチェックすることも重要ですが、「ニュースが検索されてこない」という事実も重要です。

例えば、2008年金融危機以降の時期に、業績不安やリストラのニュースが一切無い企業というのは、隠れた優良企業である可能性が高いです。

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