※当記事は2009年7月10日に作成したものです。
あきれて物も言えない出来事です。
WSJより引用します。
JULY 10, 2009
AIG Seeks Clearance to Release Bonuses
American International Group Inc. is asking the Obama administration's new compensation czar whether it should pay previously agreed-to retention bonuses, including about $235 million pending for employees at the insurer's controversial financial products unit, according to people familiar with the matter.
(和訳)
アメリカン・インターナショナル・グループは、支払いを保留しているボーナスを支払うための許可を、オバマ政府当局内の報酬監督者へ求めている。関係筋によると、現在問題になっている金融商品にかかわった社員に対するボーナス約340億円も含まれているという。
(コメント)
しかし、AIGも懲りませんね。以前ボーナスを支払おうとした時は、「公的資金を注入してもらっときながらボーナスを受け取るのか!」と世間の非難を浴びて支払いをストップしましたが、今回改めてボーナスを払おうと画策しているようです。ほとぼりが冷めたと考えているのでしょうか。
さすがに、事前に米国政府の許可を得ようとしているようです。政府は公的資金を注入しているとはいえ、民間企業の報酬云々におおっぴらに口を挟むことはできません。そこでAIGに対し「自分で判断しろ」と突き放しているようです。
米政府がかかわりたくない気持ちもわかります。。。
大企業の内部は、ビックリするくらい世間一般と温度差が開いている場合があります。私も大きめの会社に勤めていたときは、世間との温度差に気づかずにいたこともありました。
世界有数の大企業であるAIGですから、中の人たちと世間の温度差がここまで開くのも不思議ではないのかもしれません。
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