本はわかりにくい方が面白い




巷では「わかりやすい」コンテンツの方が受け入れられているみたいです。

池上彰氏は「ニュースをわかりやすく解説する」ことで大御所文化人の地位を築きました。

本でも、図解やマンガを入れて徹底的にわかりやすくしたものが人気です。

私もこのような「わかりやすい本」を読んでみることがあります。しかし読んだ後は、親にテキトウに言いくるめられた子供になったような、「ごまかされた感」を抱くことが多いです。

説明を分かり易くするために内容をはしょったり、本当は賛否両論がある場合でも片方の論点しか紹介せずに、話を先に進めたりしているように疑ってしまうのです。

「たしかにわかりやすかったけど、わかりやすくするために何かごまかしてないか?」と感じます。

それよりも、著者が問題意識や題材として持っていることを、全て遠慮せずに書き、そのために読みにくくなっている本の方が面白いと感じます。

その本が理解できなかったら一段レベルを下げた入門書を読み、そして再チャレンジする。そしてついに理解できたときの知的興奮が、読書の醍醐味だと思うのです。

「わかりやすい」例でたとえてみましょう。たとえば、犯人が簡単にわかってしまう推理小説を読んで「犯人がわかりやすくて面白かったです!」とはならないでしょう。

いくら考えても犯人が分からず推理が難しいからこそ、最後の意外な事実に「やられた!」と満足するのではないでしょうか。

ここまで書いてハタと気づきました。

世の中には、推理小説を読むのを面倒くさがる人がたくさんいて、犯人とトリックを手っ取り早くネタバレするサイトに需要がありますね。

推理小説ですら「わかりやすさ」が求められているのかもしれません。

私は少数派なのでしょうか。。。

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