トヨタ2年以内に充電式ハイブリッド車を発売

 ※当記事は2009年12月15日に作成したものです。今ではハイブリッド車どころかEVが当たり前の時代になっています。


WSJによると、トヨタが2年以内に充電式ハイブリッド車を発売するとのこと。

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Toyota to Begin Plug-In Hybrid Salesi n 2 Years

TOKYO--Toyota Motor Corp. aims to sell its upgraded plug-in hybrids globally in about two years, taking the contest for dominance of the low-emission vehicle market to the next level, a company executive said Monday

トヨタは2年以内に充電式ハイブリッドカーを世界的に販売し、次世代エコカーの市場競争に打ち勝つことを狙っている。同社幹部が月曜に語った

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このトヨタの発表は非常に大きな意味を持っています。

充電式のハイブリッドカーを世界中に普及させるためには、世界中にガソリンスタンドならぬ、充電スタンド網を整備する必要があります。

そのような大きなビジョンをもって技術開発する余力のある自動車会社は世界でもトヨタくらいのものです。他社が経済的に苦しい今の時期に次世代技術を開発してしまい、スタンダードにしてしまうことに成功すると、トヨタにとって大きなアドバンテージになります。

さらに、ハイブリッドカーを普及させることに成功すれば、電気自動車の普及を防ぐことができます。電気自動車とは、ガソリンを全く使わず、エンジンでなくモーターのみで動く車です。要するに大きなラジコンのようなものです。

電気自動車が普及すると、エンジン技術を全く持たない企業も電気自動車なら作ることができ、電機メーカー等が自動車産業に進出してくる可能性があります。

ソニーやパナソニックの作る自動車がトヨタよりも普及する可能性もあるわけです。

トヨタは、既存自動車企業の反撃と、他業種からの電気自動車による参入を同時に防ぐために、2年以内充電式ハイブリッドカーの世界的普及、というアグレッシブな目標を抱えげているのです。

どの世界でもナンバーワンになる企業や人は、最も危機感を持って考え、行動しています。


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