ウサギが飛行機のエンジンに吸い込まれる cull




アイルランドのダブリン空港で、飛行機に近付きすぎたノウサギがエンジンに吸い込まれてしまいました。

今年になって、動物が飛行機に「取り込まれる」事故は54件発生しています。

鳥による衝突事故、いわゆる「バード・ストライク」が43件、また、滑走路側の草地に生息するノウサギによる事故が11件となっています。

一旦取り込まれてしまうと、ウサギの毛はエンジン内で広範囲に散らばってしまうため、鳥よりも危険だそうです。

空港は高い安全基準と危険回避のための手段を取っています。野生動物を捕獲して遠くに放す「キャッチ・アンド・リリース」を行い、どうしても必要な場合は動物を間引くこともあります。

2018年には個体数を調整するために55匹のノウサギが銃で撃たれました。今年はこれまでのところ、間引く行為は行われていません。

今年1月からこれまでに44匹のノウサギが捕獲され、安全な場所に移されました。

バード・ストライクとして有名なのは、2009年1月にアメリカで発生した事例です。ニューヨークのラガーディア空港を飛び立った飛行機が、雁の群れに遭遇し、エンジンが停まってしまいました。空港に引き返すことも出来ず、機長は機体をハドソン川に無事着水させました。この件は「ハドソン川の奇跡」として知られています。


ノウサギもかわいそうであり、飛行機も危険に晒され、双方にとって望ましくない事故です。ウサギの生息地と空港、うまく住み分けが出来れば良いのですが、なかなか難しいのでしょうね。ウサギを間引かずに済むような画期的な解決策はないものでしょうか。

今日の英単語:cull

cullは「選び取る」「集める」等の意味を持ちますが、今回は「間引く」という意味で使われています。cullには「不要な質の悪いものを選んで殺す」というニュアンスと「優れた物を選び出す」という反対のニュアンスがあるため、文脈で判断して意味を間違えないようにしたいですね。

ソース:https://www.foxnews.com/world/ireland-hares-plane-engines-dublin-airport

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