広い座席を求めて仮病 make up



米国フロリダ州の女性が、広いシートに座りたくて病気を装ったため、飛行機が引き返す事態となってしまいました。

ペンサコーラ発マイアミ行きのアメリカン航空機内で、ある女性が体調不良を訴えました。

乗客が呼吸困難であると報告を受けた機長は、緊急事態を宣言してペンサコーラ空港へ引き返す決断をし、乗組員がペンサコーラ国際空港に連絡しました。ところが、空港で女性は「広いシートに移してもらえると思って仮病を使った」と認めたのです。

女性は当初、飛行機から降りることを拒否していましたが、最終的には機長らによる説得に応じました。

女性はフロリダのベイカーアクトに基づき、保護施設に連れて行かれました。ベイカーアクトとは、自分自身や他人を傷つける恐れのある人物を、警察などが入院させることが出来るフロリダ精神衛生法です。

アメリカン航空は「アメリカン・イーグル3508機は、乗客が医療補助を必要としたため、ペンサコーラ空港に引き返しました」「午前5:43に離陸した同機は、午前6:26にペンサコーラ空港に着陸し、地上を走行しました。全ての乗客は通常ゲートより飛行機を降り、その後、警察及び医療関係者によって問題の乗客が降ろされました」「飛行機は午前7:41に改めて出発しました」と発表しています。

現在のところ、女性は刑事責任に問われていませんが、今後その可能性はあるということです。この件に関して、けが人などはいなかった模様です。


ベイカーアクトに基づいて施設に連れて行かれたということは、恐らく精神疾患か何かがあるのだと思われますが、たまたま乗り合わせてしまった人々にとっては大迷惑ですね。朝6時前のフライトのために早起きしなければならなかったでしょうし、離陸したと思ったら引き返して待ち時間が……、と考えるだけでうんざりします。怪我人などはなく、事故につながらなかったのは幸いですが、このような事態が2度と起こらないことを願います。

今日の英単語:make up
ソース中に“the woman admitted she had made up the medical issue”とあります。make upは「化粧をする」や「作成する」という意味でお馴染みですが、「でっちあげる」という意味もあります。ソース中のフレーズは「女性は健康問題を作り上げたことを認めた」つまり「仮病であることを認めた」となります。この意味におけるmake upは、made-up story「作り話」や”He is making it up”「彼は嘘をついている」のように使われます。

ソース:https://www.nbcnews.com/news/us-news/florida-woman-fakes-medical-issue-plane-get-bigger-seat-police-n1093801

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