立花隆氏著作「知のソフトウェア」は、レポート等、まとまった文章を書くとき、繰り返し参照する本です。1984年に出版された本ですが、内容はいまだに色あせることがありません。
新聞雑誌情報の収集・整理の仕方、インタビューの仕方、ノートの取り方や、自分にとって未知の分野の基礎知識を仕入れる時の本の選び方や読み方、といったインプットの方法から、アウトプットする際に役立つ材料メモ、年表、チャートの作り方まで、著者の実際の経験による実例を踏まえながら分かりやすく説明してあります。
特に私にとって印象深く、そして一般的な評価も高いのが、情報収集の「インプット」と、文章執筆等の「アウトプット」の「間」にある、アイデア創造のプロセスについての考え方です。
立花氏は、インプットとアウトプットの間のアイデア創造プロセスでは、「無意識による頭の中での発酵を待つしかない」、としています。
この、「アイデアは無意識下で作られる」という考え方は、ジェームス・W・ヤング氏アイデアのつくり方や、野口悠紀雄氏「超整理法」でも提唱されています。
私もこの考え方に賛成しています。そのため、資料整理やノート整理はほどほどにしておいて、おおまかに頭の中に情報をインプットしておいて、ふっと思いついたアイデアを大事にして一気に書く、というスタイルで書いています。このブログのように短い文章から、長いレポートまで、大体同じスタイルです。
立花氏の歴史や政治に対する見識に対しては、ファンもいればアンチもいると思います(私がどちらに属するかは書かないでおきます)。しかし、ジャーナリスト、ノンフィクションライターとしての経験の豊富さはたしかです。その経験豊富な著者が体系化した知的アウトプットの方法論は、文章を書く人にとって有益だと思います。
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