古今東西、出世した人が実践してきた事はこれだ!


突然ですが、みなさん出世したいですか?

「出世なんかに興味はない」という人もいるかもしれませんが、出世はしたほうが良いです。

何と言っても収入が増えるのが大きいです。

私の場合、社会人1年生の頃から、年収は数倍になりましたが、新卒のころより実働時間は減っています。

新人の頃の方が、ややこしくて細かい雑事に追われ、業務時間は長かったです。

また、出世すると、より高い視点から仕事をすることになります。平社員の視点と、経営陣の視点では、経営者の視点で仕事をしたほうが絶対に楽しいです。仕事してるんだかゲームしてるんだかわからないくらいです。

「出世」という言葉に胡散臭さを感じるのでしたら、「キャリアアップ」に置き換えても良いです。

では問題です。「出世したい人がすべきことはなんでしょう?」

「スキルを身につける」と答えた方。0点です。

確かに、新人から中堅に昇るためにはスキルアップが必須です。

ところが、そこからさきはスキルアップでは出世しません。

30代後半にもなってもまだロジカルシンキング本とか読んでるようでは、そこから先の出世は望めないでしょう。

他になにがありますか?

「業績を上げる」と答えた方。50点です。半分正解ですが、半分は不正解です。

業績を上げることは必要です。業績を出さないと、出世どころかクビになります。

「スバ抜けた業績をだせば出世できるだろ!」とおっしゃるかもしれません。

たしかに、ズバ抜けた業績を上げれば注目されます。歩合制営業職であれば、収入に直結します。

しかし、ズバ抜けた業績と出世は必ずしもイコールではないのです。

ズバ抜けた業績には、負の側面もあるのです。

周囲の嫉妬です。

一番恐ろしいのは、上司の嫉妬です。

会社にお勤めの方で、上司に対して不満を持っている方はおられますか?

もし、ほぼ全員が手をあげたことでしょう。

気に入らない上司の下で働いていると、「コイツより俺の方が能力は上だ」と思い、上司より自分が優れていることを証明したくなります。

しかしそこに落とし穴があります。

上司からすると、部下が下克上をもくろんでいたらすぐに分かります。上司とはそういうものです。自己保身の能力だけは長けているのです。

そうすると、あなたがズバ抜けた業績を上げていたとしても、上司はあなたの活躍を隠すために様々な手段をとります。

「たまたま業績は出ているけど人格に問題がある」とか、「じつはあいつ(あなた)の業績は部内でシェアすべきものなのに、あいつ(あなた)が独り占めにしたのだ」などという話を周囲やレポーティングラインの上流へ流します。

上司が人事に関して持っている裁量や権限は、あなたが考えているよりもはるかに強大なのです。これは肝に命じておいた方が良いです。

というわけで、あんまり自分個人の業績をアピールすることは、かえってマイナスになりかねないのです。

嫉妬した上司があなたの業績を認めなければ、それで終わりです。本当に終わりなのです。

「スキルを身につける」
「業績をあげる」
これら以外に出世する方法はなんでしょうか?

ズパリ言います。


「上司を出世させる」です。


はい、そうです。憎き上司を出世させるのです。

「そんなことやってられるか!」とおっしゃるかもしれません。

しかし、それが一番現実的なのです。

あなたが部長になりたかったら、あなたの上司の部長が役員に出世しなければなりません。

そうしないと、部長の椅子が空きません。

上司が役員になればあなたは部長に、上司が社長になればあなたは役員になります。

ピーター・ドラッカー氏も名著「経営者の条件」でこのように述べています。


「成果をあげるには、上司の強みをいかさなければならない。企業、政府機関、その他あらゆる組織において、「上司にどう対処するか」で悩まない者はいない。実のところ答えは簡単である。成果をあげる者ならばみな知っていることである。上司の強みを生かすことである。」

逆に上司が更迭されてしまったらどうなるでしょう。

あなたがその空席ポストにおよびがかかるでしょうか。そうはなりません。

他の部署の人間、もしくは他の会社から人間がやってきてそのポストを埋めてしまいます。そして新しい上司は自分のお気に入りの部下もつれてきます。

こうしてあなたの今の居場所もなくなります。

「これは世間の常識である。現実は企業ドラマとは違う。部下が無能な上司を倒し、乗り越えて地位を得るなどということは起こらない。上司が昇進できなければ、部下はその上司の後ろで立ち往生するだけである。たとえ上司が無能や失敗のために更迭されても、有能な次席があとを継ぐことはない。外から来る者があとを継ぐ。そのうえその新しい上司は息のかかった有能な若者たちを連れてくる。したがって優秀な上司、昇進の早い上司をもつことほど部下にとって助けになるものはない。」


数年前、日本マクドナルドの原田社長が事実上更迭されました。

誰が後任の社長になったでしょうか?

原田氏の部下ではありませんでした。カナダのマクドナルドで役員をやっていた人が社長になりました。

これがもし、原田社長が成功をおさめ、米国マクドナルドの本社幹部に出世していたら、原田社長を下で支えていた人が日本マクドナルドの社長に昇進していたことでしょう。

つまり、出世の早道は、上司を出世させることなのです。

では、上司を出世させるためにはどうすればよいでしょうか。

あなたの上司にはたくさんの欠点・弱点があると思います。しかし、なにか一つくらいは強みを持っているはずです。

どうしようもなく無能な上司で、社内浮遊術だけで今のポストにいるのかもしれません。だったらその社内浮遊術という上司の能力を存分に発揮させるようにサポートするのです。

分析は苦手だけど、営業は得意という上司であれば、分析的業務をあなたが率先しておこない、上司にはその結果をもって営業にいってもらうのです。

逆に、分析は得意だけど営業は苦手という上司であれば、上司の分析にしたがって、あなたが営業活動を行うのです。

こうやって、上司に強みを発揮させ、出世してもらうのです。

この戦略は決して卑怯なことではありません。また決して目新しいものでもありません。

古今東西政治の政治やビジネスの世界で繰り広げられてきた出世競争はこの原理に基づいています。

政党や企業の中には派閥があり、派閥のトップを社長や総理大臣にするために、派閥のメンバーは全力を尽くします。それが自分が会社役員や大臣になる近道だからです。

こんなことは大昔からの常識なのですが、最近は純粋ピュアなスキルアップ君が多くてかないません。

「頑張ればそれだけ報われるはずだ」というわけです。そんな原則が通用するのは大学受験までです。


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