ランディ・パウシュの「最後の授業」

ご存じの方も多いと思いますが、ランディ・パウシュの「最後の授業」を紹介します。

パウシュ氏は、アメリカのカーネギーメロン大学の教授でバーチャルリアリティの権威でした。

「でした」と過去形なのには理由があります。

彼は、膵臓と肝臓にガンを患い、亡くなりました。

この講義は、彼が「余命3か月から半年」と医師に宣告されたあと、大学で行った講義です。

アメリカらしく、ユーモアをたっぷりに交えた彼の講義は、

学生への講義の形式をとりながら、実は自分の妻と子供への最後のメッセージでもありました。

私が一番印象に残った言葉は、

"Experience is what you get when you didn't get what you wanted"
「経験とは、求めていたものが手に入らなかったときに手に入るもの」

でした。

私はこのブログで、自分が英語力を身につけMBAを取得し、外資に転職し、、、と自分の努力による成功を自慢げに披露していますが、努力が無駄におわったこともたくさんあります。

しかし、今振り返ると、その無駄だった努力が、今の自分を支えている事が分かります。

努力しても求めていたものが手に入らず、挫折してしまった経験が、一番の宝になっているのです。

今は、有効求人倍率が1倍を大きく下回っています。これは、人を求めている会社が、仕事をしたいと考えている人よりも少ない、ということを示しています。

つまり、就職・転職活動の努力が無駄に終わり挫折している人がたくさんいる、ということです。

失望のどん底にいる人も多いことと思います。

ガンを宣告された時、世界で一番失望していたもおかしくなかったパウシュ氏の、人々に希望を与える講義を是非聴いていただきたいと思います。


お読みいただきありがとうございました。
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