前回はこちら → 【英語留学格闘記73】上司に転職の意思を伝える日は吐きそうだった
☆TOEIC400からTOEIC935英検1級MBAを取得した作者の英語遍歴を公開中☆
~いままでのあらすじ~~~~~~~~~~~~~
社会人3年目に同期がロンドン勤務になったことをキッカケに英語学習を決意するもすぐに飽きて勉強をやめてしまう。
そしてとうとう英語とは関係のない部署へ転勤してしまう。この転勤をきっかけに英語学習を再開した。
血のにじむ努力の結果TOEIC815を獲得。
留学生候補公募になぜか合格し留学生候補として留学受験の勉強を開始。
リスニングに苦しめられながらも、音読とシャドーイングを繰り返し、
何とかTOEFL600(CBT換算250)オーバーをゲット。TOP10MBAに合格する。
MBAでの充実した2年間はあっという間に過ぎ去り、卒業の時を迎え帰国。
帰国後もノンネイティブを目指し英語学習を継続する。
手始めに英検1級を受験し1次2次とも見事一発合格!
そしてTOEICとの最後の決戦で935点獲得!!
MBAと英語力を活かす機会の無いモンモンとした日々を送っていたある日。ヘッドハンターから連絡を受け、初めて外資系企業の面接を受ける。
相手企業に魅力を感じず辞退したものの、外資系企業でもやっていけるかもしれないという自信を持った私は転職活動を開始!
試行錯誤のすえ、とある外資系企業からオファーを受け取った!!!
そして今の会社上司に辞意を伝える日がやってきた!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝一で課長に相談があると話しかけたところ、
「今日、昼メシの時に聞こう」といわれ、
心臓をバクバクさせながら昼休みを迎えた私は、課長と昼食に出ました。
他の人の目につかないようにちょっと遠めの定食屋まで行く間は、普通の世間話をしましたが、私の態度は明らかに不自然だったと思います。
席についた課長はだまっています。
私はここが言うタイミングだろうと判断し、いきなり本題を切り出ししました。
「今日はお時間いただきまして申し訳ありません。実は色々と考えた結果、会社を辞めたいと考えています。。。」
シーンとした沈黙。
課長「・・・辞めてどうするとか、全体の話を教えてよ。」
私は、既に外資企業から希望するポジションのオファーを受け取っていること、小さな会社を大きくすることで自分の力を試して見たいことなど、転職したい理由から転職先の情報まで話しました。
課長は、
「うーん。困ったねえ・・・」
と言ったきり、しばらく黙りました。
どうやって引き留めようか考えている様子でした。
課長「お前はこの会社で順調にいってる方なんだぞ。これまでの積み重ねを失っていいの?会社やめるのはリスクが大きいぞ。」
私「自分では今はリスクを取る勝負どころだと思ってます。。。」
私はむしろ、この会社に居続ける方がこれまでの積み重ねを失うしリスクが大きいと考えていました。
国内大手業にありがちな人事ローテーションに組みこまれ、英語を忘れMBAの賞味期限も切れ、特に強みをもたない中年層になった頃に企業収益が悪化しリストラ・・・
これが最悪のシナリオだと考えてたので、今にうちに専門性と英語力を伸ばせる企業へ移ることは、この最悪のシナリオを回避することでもありました。
課長「うちの会社のネームバリューを失っていいの?マイナーな会社で働くのは大変だぞ。」
私「このままだと自分のバリューを失いそうなので・・・。自分にバリューをつけたいと思ってます。」
課長「うちに残っても、自分にバリューをつける方法はいくらでもあるだろう?」
私「この会社で専門部署だけに居つづけることが難しいのは良く分かっています。今度行く所は職種採用なので人事ローテーションされるリスクは小さいんです。。。」
課長「奥さんは会社やめること知ってるのか?」
私「知ってます。転職は二人で相談して決めました。妻は賛成してくれてます。」
課長「・・・」
私の決断が堅いことを課長は察してくれました。
課長「君のことだからもう決めてるんだろ?」
私「はい」
課長「向こうの会社の入社日は決めてるの?」
私「一カ月後です。」
課長「・・・わかった。上や人事部に話した上で課内の人間に発表しよう。お前からはまだこのことは誰にも言うなよ。」
私「はい。今回のことは申し訳有りません。」
この課長は非常に頭脳明晰で論理的思考能力に長け、冷静な人でした。だからこそ私が転職したい理由をきちんと話すと理解してくれました。
頭が良いうえに体育会系で酒好きで、この会社で出世して行く人の典型でした。
しかし、会社の中はそんな話の分かる人達だけではありません。
この課長から「頭の良さ」を引いて、単に「体育会系で酒好きなだけ」という人もたくさんいます。
そんな人間が私の課にも混じっていました。
課長が私の退職を発表した時から、こういう人達の陰湿ないじめがはじまりました。
To be continued... → 【英語留学格闘記75】最終出社日までのいじめ
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