中山治氏の「わが子を東大生にする「子どもを伸ばす37のコツ」」を読みました



中山治氏の3人のお子さんは、

長男:小学校5年から塾→早稲田実業と国学院久我山を落ち、明大中野中に合格→桐朋高校、慶応日吉、慶応志木、早大学院に合格し、慶応志木に入学→慶応大経済→大学3年時に公認会計士二次試験一発合格

次男:小学校5年から塾→桐朋中学、国学院久我山、法政二中に合格→早稲田大、慶応大に合格し、慶応経済に入学

長女:小学校4年から塾→双葉中合格→東大、慶応に合格し、東大に入学

と、皆さん受験勉強のスタートは決して早くないですが、最終的に素晴らしい成果を出しています。

本書には、子供の受験勉強のために親が知っておきたいノウハウがいくつも紹介されています。
 

塾の選び方
塾選びのコツは3つあります。
・子供の思考力養成を念頭においている塾
・単科選択制か科目別の学力分けを行なう塾
・通わせすぎない塾(最大週三日。これ以上だと子供が「燃え尽きる」)

このほかにも、教材の選び方、家庭教師をつけるかどうかの決め方、学習計画の立て方、苦手科目の克服法などが非常に参考になります。全てにわたって、一番効率が良い方法を子供に押し付けるのではない、子供の個性に合わせた方法を選ぶ方法が解説されています。


知育はマラソンと同じ長距離走

本書で一番印象に残ったのは実は、上述の受験術でなく、「ゆとり受験」という考え方でした。

P168「子供が小さいうちは焦らずゆっくり教育することが大切なのである。知育はマラソンと同じく長距離走なので、焦って早くから飛び出した選手は第四章で述べたキム少年のように後で必ず潰れるからである。後半伸びるために前半はじっくりいくのが良い戦略なのである。」

これは私自身の経験から大賛成です。私は田舎の出身で、親も私も受験に関心がなく、高校3年になるまで塾に通ったことがありませんでした。

そのため、たいした大学には行きませんでしたが、その後読書と勉強に目覚め、就職してからも勉強に対する情熱を失わず(常に勉強していたわけではありませんが・・・)、MBA留学することができました。今でも勉強を続けています。

勉強は一生続けるものです。中学・高校・大学受験で燃え尽きて勉強をやめてしまう子がいるのは非常にもったいないことです。

東大出身者にも、驚くほど知識がなく、考える力のない社会人がいます。初めてこのタイプを見たときは、「例外的な人なのだろう」と思いましたが、結構な割合でいるのです。一般に「東大合格燃え尽き派」と呼ばれていることを後で知りました。

私のように成人してから勉強の面白さに気付くのは遅すぎます。かといって、前半飛ばしすぎて燃え尽きてしまうのは最悪です。

勉強の面白さを早いうちから知った上で、長距離走を走るように焦らずゆっくりと勉強することが、子どもの人生を最も豊かなものにするのではないでしょうか。

本書はアマゾンでは1円で買えます。


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