重要ポイント:基本は「会話は情報交換でなく、気持ちの交換」
私を含め、会話に苦手意識のあるひとは、「会話は情報交換」だと考えている場合が多いようです。
だから、通り一遍の質問をして情報を収集してしまったあと、会話がつづかなくなります。
会話で交換するのは情報でなく気持ち、というのが本書の一貫したメッセージですが、このメッセージだけでは会話の苦手な人はどうしたらよいか分かりません。そこで本書は以下の7章にわけて、いろいろなヒントを提供してくれています。
1章 この聞き方でどんな人とも会話が続く!
2章 相手がどんどんノッてくる 気持ちの”ちょっぴり”オープン術
3章 話が一気にあふれ出す「質問」のツボ
4章 どんな場面でも切り抜けられる「受け答え」の技術
5章 気軽に話せる「関係づくり」のコツ
6章 「人の輪」にすんなりとけこめる「話し方の基本」
7章 一目置かれる”ひとつ上の話し方”
聞く、話す、質問する、困った場面を切り抜ける受け答え方、
以下は私にとって参考になった部分のメモです。
聞くとき
反応する。相手の話を聞いているときは、うなずく。
話し手の気持ちの変化にあわせて、ゆっくりうなずいたり、強く短くうなずいたりして、ちゃんと変化をつける。これが話し手からみると、すごく熱心に聞いてくれている感じがする。
質問するときも、情報でなく気持ちを聞く
たとえば、「昨日は定時で帰れると思ったら、課長につかまって3時間も残業だよ」といわれたときの質問。
「どんな仕事だったのか」「抜け出す口実はなかったのか」と事実や情報にフォーカスする質問でなく、話し手の気持ちにフォーカスする。
そしてまずは、「わーっ、それはついてないね」「課長も無茶いうね」と反応・共感してあげる。
共感を示す相づちのボキャブラリーを増やす。
「今日は残業なんですよ」「大変ですね」
「子供が4人いましてね」「大変ですね」
「1ヶ月で200ページの本を書き上げないといけないんですよ」「大変ですね」
このように「大変ですね」ばかりつかっていたら、相手は「本気で聞いてくれていない」とい感じる。「大変ですね」に変わる表現をみにつける。
「今日は残業なんですよ」「それはしんどいですね」
「子供が4人いましてね」「それは楽しみですね」
「1ヶ月で200ページの本を書き上げないといけないんですよ」「さすがですね」
「お幸せですね」「期待できますね」など共感の言葉のバリエーションを増やす。
話すとき
聞かれたことに対して、事実だけを話してしまって黙り込むと沈黙が訪れる。
話すときは、事実のあとに「気持ち」をプラスする。
「ムッとくることもあるでしょう」は便利フレーズ
「イヤになることもあるでしょう」
「投げ出したくなることもあるでしょう」
こんなふうに問いかけると、相手はたまった気持ちを吐き出すことができてスッキリする。
でしょうね!と相づちをうつ
「先週、旅行に行きましてね」
「ほー、たのしかったですか?」とストレートに質問すると相手は答えづらい。
「楽しかったのでしょうね。」漠然とした言い回しをすると、「楽しかった思い出」だけでなく「楽しくなかったこと」や「突然のハプニング」を答えてもよさそうな気がする。
すると、答えに制約がない分、会話に幅が広がる。
この質問は会話のスタートでも役に立つ。
「お忙しいですか?」ときくのでなく、「お忙しいのでしょうね。」
特定の恋人がいるかどうかきくときは、「彼氏(彼女)はいるのですか」ときくのでなく、「素敵な方がいらっしゃるのでしょうね」ときく。
知らない話題になったとき
話題に関する知識がなくても会話はできる。
知らない話題の時は、聞き役に徹する
「最近カメラを買ったんですよ」と相手がいったら、
まずは5W1Hから質問する
「いつ買ったんですか」
「どこで」
「誰と」
「なぜ」
「どうやって」「いくら」
その後、「相手を主人公にする」「気持ちに焦点をあてる」質問をする。
「カメラを趣味にしてよかったと思うのはどんなとき?」など。
ねぎらいの言葉をかける
会話をはじめるときは「暑かったでしょう」「ここまで遠かったでしょう」「お時間かかったでしょう」と相手をねぎらう言葉をかける。そこから会話が自然と始まる。
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