王陽明の名言「仏教者は親子関係のわずらわしさを恐れるからこそ……


過去の記事で、王陽明「伝習録」を紹介しました。


「伝習録」の中から、私の心に刺さった名言を紹介します。

仏教者は親子関係のわずらわしさを恐れるからこそ、親子関係から逃避したのである。君臣関係のわずらわしさをおそれるからこそ、君臣関係から逃避したのである。夫婦関係のわずらわしさをおそれるから、夫婦関係から逃避したのである。おしなべて、君臣・親子・夫婦の関係という現実態に執着するからこそ、逃避することになるのである。吾が儒教では、親子という関係は、それを本来の「仁」という関係に還元し、君臣関係はそれを「義」に還元し、夫婦関係はそれを「別」に還元してしまう。なんで親子・君臣・夫婦関係の現実態に執着することがあろうか。

人間関係や社会に執着するからこそ出家する必要があるのであって、執着しなければ出家する必要はない、ということです。

俗世間にいつつも俗世間に染まらない、というのが最高の境地なのかもしれません。


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