古市幸雄「『1日30分』を続けなさい!」を読みました



だいぶ昔に読んだのですが、Kindle Unlimitedにあったのでダウンロードして読み返してみました。

この本は、すでに勉強の習慣を身につけている人のためでなく、今まで勉強の習慣を身につけていない人のために書いている所が面白いです。勉強して何かを達成したい、だけどどうしても勉強を続けられない、という人に役立つ本です。
 

古市氏が努力と挫折を繰り返した経験から編み出した、勉強を続けるためのちょっとした工夫がものすごく参考になります。例えば、会社や通勤電車、喫茶店を賢く活用した勉強法なは、すぐに自分のノウハウとして取り入れられます。

読書についても参考になりました。

本を購入する際のコツは、一度に大量に購入せず、できるだけ一冊ずつ購入し、購入した日に読み始めることです。私の経験から、購入したにもかかわらず未読のままになっている本は、例外なく大量に買い込んで、買った当日に読み始めなかったものです。」

買ったときは読みたくてたまらなかったはずのに、しばらくほったらかしていたら読む気が失せた、という経験を私も何度もしました。

こういうヘタレな経験は恥ずかしくて書けないものですが、著者はあっさりとカミングアウトし、その対処法を提供します。

一般に、ビジネス本の著者は何かすごいことを成し遂げた人です。自分に自信があるので、本の行間から「俺様はすごいんだ。並外れた意志の力と実行力で大事業を成し遂げたのだ!その方法をおまえたちに教えてやる。」という上から目線が見え隠れします。自分がヘナチョコだった時代も美化して書いてしまう傾向があります。

そして「毎日本を3冊読む」「極限まで集中し効率化すれば凡人が10年かかることを3ヶ月で達成できる」などという、ふつうの人には絶対に不可能なことを書きます。

本書は、誰でもでき、しかも効果の大きい方法を提唱します。「1日30分だけ続ければ300日で150時間勉強したことになる」というのがその代表です。

また、「それでもどうしても勉強するのが嫌になったら、いっそしばらく勉強をやめてしまえ」と提案します。一度勉強から離れても、「振り子の原理」によって、また勉強意欲が戻ってくると説きます。

これは非常に良くわかります。私も過去記事「英語学習を続ける8つの習慣」で同じことを書きました。

私も、三流高校、地方大学にしか入れず、その後七転八倒の末にアメリカでMBAをとるまでにいたった経験があるので、著者の苦労がよくわかります。

目標を立ててもそのとおり勉強できず、自己嫌悪に陥る、という七転八倒の経験をしてきたからこそ書ける本です。本書は目につきやすい場所に置いておき、やる気を出したくなったときに何ページか読んでみる、という使い方がぴったりな本です。

Kindleの上の方に常に置いておきたい本です。


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