AIG、東京一等地のビルを売却へ

※当記事は2009年2月16日に作成したものです。リーマンショック後の金融再編が盛んだったころです。

 日本経済新聞英語サイトより、"AIG To Sell Building In Prime Tokyo Location"(AIG東京一等地のビルを売却へ)という記事を紹介します。

TOKYO (Nikkei)--American International Group Inc. has begun talks to sell an office building it owns in Tokyo's Marunouchi business district, in an apparent bid to finance the repayment of funds it received from the U.S. government.


(語彙)

American International Group Inc.:AIGグループ。米国に本拠を置く世界的超大手保険グループ。サブプライムローン関連金融商品への投資等で大きな損失を被り経営危機に陥った。現在、米国政府管理下で経営再建の過程にある。

Apparent:明らかな

Bid:入札。競売。

Finance:~の財源にあてる。

Repayment:返済。


(和訳)

東京(日経)――アメリカン・インターナショナル・グループ・インク(AIG)は、東京丸の内のビジネス地区にある自社ビルを売却する協議を開始した。このビル競売は、米国政府から受けた資金の返済の財源に充てられることは明らかである


(コメント)

AIGは"too big too fail"(大きすぎて潰せない)会社ということで、米国政府によって保護され経営再建の途中にありますが、再建までの道のりは相当厳しいようです。AIGビルの売却まで余儀なくされてしまいました。このビルは、皇居とパレスホテルの近くという、丸の内の超一等地に立っています。

私も通りがかりにこのAIG自社ビルを見るにつけ、「同じ外資でも超大手は違うの~」と思ったものでした。

ところで、このビルではまだAIGの人が働いているはずですが、彼らはどこへいくのでしょうか?ビルを売却したうえでAIGが賃借りする形でしょうか。

それにしても、外資で働く日本人には厳しい環境が続きますね。

私もどうなることやら。


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