※当記事を書いたのは2009年2月です。その後、シティバンクは日本のリテール銀行事業を三井住友フィナンシャルグループに売却し、日本事業から撤退しました。
WSJより、"Citigroup Plans to Sell Japanese Brokerage"(シティ・グループ、日興コーディアル証券を売却へ)という記事の紹介です。
JANUARY 20, 2009
Citigroup Plans to Sell Japanese Brokerage
Citigroup said it has earmarked its Japanese retail brokerage operation, Nikko Cordial Securities, for sale, in an abrupt reversal that underscores the severity of its plight.
(語彙)
Earmark A for B:AをBすることを決定する
Retail:個人、個人の
Brokerage:証券会社
Nikko Cordial Securities:日興コーディアル証券
Abrupt:突然の
In reversal:一転して
Underscore:~を強調する、~を浮き彫りにする
Severity:厳しさ、過酷さ
Plight:苦境、窮状
(和訳)
シティグループは、日本の個人向け証券会社である日興コーディアル証券の売却を決定したと発表した。突然の方針転換であり、シティグループの置かれている厳しい状況を浮き彫りにした。
(コメント)
ウォールストリートジャーナルやフィナンシャルタイムズには、案外、日本に関する記事は載りません。これは海外の日本に対する無関心が原因ではなくて、「日本は政治的にも経済的にも比較的安全な国」と安心されている証拠だと、私はポジティブに受け取っています。
しかし、米国最大級の商業銀行であるシティ・グループに関するニュースはさすがに掲載されます。
シティ・グループは米国政府から支援を得ることに成功し、とりあえず倒産は免れましたが、厳しいリストラを迫られています。
つい2年弱前、2007年にシティ・グループが日興証券を子会社化したときには、「かつては日本財閥の一角だった日興が外資の子会社になるとは・・・」と日本人として複雑な気持ちでしたが(自分自身も外資金融に勤めているのは置いておいて)、その外資の経営が傾いて、切り売りされようとするのを見ると、さらに複雑な気持ちです。
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