シュリーマンの英語学習法

古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)



今回はシュリーマンという人の語学学習法の話です。

シュリーマンというのは19世紀の人で、半年間で英語を身につけ、その際に語学学習法の極意を習得し、オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語をそれぞれ6週間以内にマスターしたというとんでもない人です。

その学習法を紹介します。

シュリーマンの英語学習法とは、次のようなものでした。
新潮文庫「古代への情熱―シュリーマン自伝」31ページから引用します。



・・・必要に迫られて、私はどんな言語でもその習得を著しく容易にする方法を編み出したのである。その方法は簡単なもので、まず次のようなことをするのだ。

1.大きな声でたくさん音読すること
2.ちょっとした翻訳をすること
3.毎日一回は授業を受けること
4.興味のある対象について常に作文を書くこと
5.そしてそれを先生の指導で訂正すること
6.前の日に直した英文を暗記して、次回の授業で暗誦すること、

である


この英語学習法によって、シュリーマンは半年間で英語を身につけ、その後オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語をそれぞれ6週間以内にマスターしました。

短期間で身につけるために、シュリーマンの学習は徹底したものでした。

使いに行くときはいつも、雨が降るときでも、手に本を持っていって、少しでもそれを暗記した。郵便局で待っているときにも、本を読まないことはなかった。こうして私の記憶力は徐々に強くなった。そして三ヶ月後にはもう、あらかじめ三回注意深く読んでおけば、毎日どの授業時間にでも先生の前で印刷した英語の散文二十ページを、やすやすと言葉どおりに暗誦できるまでになった。

こういうやりかたで、私はゴールドスミスの「ウェークフィールドの牧師」とウォルタースコットの「アイヴァンホー」を全部そらで覚えてしまった。

この「古代への情熱―シュリーマン自伝」は、英語学習法の指針になるだけでなく、読むと英語学習意欲を維持、向上させることができます。

また、シュリーマンの勤勉によって、低賃金の小間使いから有力商人へと出世し、最後には少年時代からの夢である、遺跡発掘を実現するまでの記録は、英語を手段として何かをなにとげようとしている人々にとって大いに勇気付けられるものだと思います。

お勧めの一冊です。

買わないまでも、31ページあたりを立ち読みしてみることをお勧めします。

古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

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